掛川市議会 > 2021-06-22 >
令和 3年第 3回定例会( 6月)−06月22日-02号

  • "ソフト対策"(/)
ツイート シェア
  1. 掛川市議会 2021-06-22
    令和 3年第 3回定例会( 6月)−06月22日-02号


    取得元: 掛川市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    令和 3年第 3回定例会( 6月)−06月22日-02号令和 3年第 3回定例会( 6月)              令和3年第3回(6月)           掛川市議会定例会会議録(第2号) 〇議事日程      令和3年6月22日(火) 午前9時00分 開議  日程第1      一般質問            ・20番    草賀章吉 君            ・ 6番    高橋篤仁 君            ・17番    山本裕三 君            ・ 8番    山田浩司 君            ・18番    窪野愛子 君
    〇本日の会議に付した事件 ………………………………… 議事日程に掲げた事件に同じ 〇出席議員 ……………………………………………………………… 議員出席表のとおり 〇欠席議員 ……………………………………………………………… 議員出席表のとおり 〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者 ………… 出席表のとおり 〇職務のため議場に出席した事務局職員 ………………………………… 出席表のとおり                     議 事                 午前9時00分 開議 ○議長(松本均君) ただいまの出席議員は21名であります。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。 △日程第1 一般質問 ○議長(松本均君) 日程第 1、一般質問を行います。  今回の一般質問に際し、通告のありました議員は13名です。発言順序表により順次発言を許します。  なお、議事の都合により、一般質問は、一括方式の場合は再質問を含め 3回まで、一問一答方式の場合は回数制限なく再質問できることとし、質問時間は、一括方式、一問一答方式共に 1人30分以内とします。一括方式の場合の第 1回目の質問及び一問一答方式の第 1項目の質問については、議員及び答弁者はいずれも登壇することとし、再質問以降については、いずれも自席にて起立の上、必ず質問項目を述べてから質問するようお願いします。  また、市長及び教育長は、議員からの質問に対し、質問の趣旨を確認したり対案の提示を求める等で反問する場合には、反問する旨を述べてから発言することとし、答弁については重複することのないよう、簡潔にお願いします。               20番 草賀章吉君の一般質問 ○議長(松本均君) それでは、まず、20番、草賀章吉君の発言を許します。御登壇ください。                〔20番 草賀章吉君 登壇〕 ◆20番(草賀章吉君) おはようございます。議席番号20番、草賀章吉でございます。  今日は、傍聴の皆さんにたくさんおいでいただいて、本当に早朝からありがとうございます。多分、私の質問というよりも、新しい久保田市長がどのように御答弁をされるのかということへの期待だと思っておりますので、市長、よろしくお願いいたします。  今回は、久保田新市長の初めての一般質問ということになりますので、この 6月定例会一般質問トップバッターを務めさせていただくことを光栄に思いますとともに、感謝を申し上げます。前任の松井市長は私の先輩でしたので、後輩として厳しい姿勢で臨みましたが、久保田市長とは親子ほどの年齢差もあり、世代間の争いというか、戦いにしてはいけないし、さりとて親子げんかのようなことになってもいけないなということで、微妙な感情を抱きつつ、今日は質問をさせていただきたいと思います。  まず、大項目 1点目の質問をいたします。  市長は、定例会初日に初めての所信表明をされました。対話重視、未来志向、柔軟思考の 3つの政治姿勢と、喫緊の課題の新型コロナウイルス対策、地方分散への対応、デジタル化、さらには時代の変化に合わせた各分野の改革について触れ、広域のネットワークを活用した行政運営について、新しい視点で中東遠地域の広域連携を進める決意を表明されました。大いに期待をしたいと思います。  そこで、以下の質問をいたします。  小項目 1点目、副市長在任 2年間で感じた掛川市の課題認識についてお伺いします。財政、産業経済福祉医療、教育、子育て、防災、地域振興まちづくり人づくり、文化・スポーツ、職員資質の課題について言及を願いたいと思います。多岐にわたりますが、ぜひ丁寧にお話をいただきたいと思います。   2点目、「対話重視」の項で、まちづくりについて、「一部に硬直化した部分も見られ、議論が深まっていないこともある」とありますが、どのような認識かお伺いいたします。   3点目、このコロナ禍で、かかりつけ医のことについてお伺いいたします。かかりつけ医の重要性は、コロナ以前から、健康管理のため、その必要性、重要性が言われ、特に高齢者はそのような認識で行動しているかと思います。コロナ禍におけるかかりつけ医の定義はどのようなものかをお伺いいたします。   4点目、行政と市民の信頼関係は極めて大切なことだと思いますが、信頼関係の醸成をいかにするかをお伺いします。  以上で第 1回目の質問といたします。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。                〔市長 久保田崇君 登壇〕 ◎市長(久保田崇君) 就任後初の一般質問の答弁をさせていただきます。少し緊張しておりますので、皆様お手柔らかにお願いしたいと思います。  それでは、早速ですが、草賀議員の御質問にお答えさせていただきます。  まず、 (1)の掛川市の課題認識についてでありますけれども、特に大きな課題として認識している分野を中心に述べさせていただきます。  初めに、教育の分野では、教育の情報化や小・中学校の再編、小中一貫教育を大きな課題として認識しております。次に、産業経済における農業の分野では、若い人が参入できる仕組みづくりや、掛川茶のより実効性の高い振興策。続いて防災の分野では、掛川潮騒の杜をはじめとしたハード対策や、各種災害における避難の重要性の周知などのソフト対策。まちづくりにおける環境の分野では、脱炭素社会の実現に向けた取り組みの推進や、環境資源ギャラリーの更新計画の検討などの課題が挙げられます。  今挙げた各分野については、時代の変化に合わせた大きな改革が今後必要になってくると考えております。  そのほかの分野についても、多岐にわたりますが、様々な課題を認識しておりますので、その解決に向けた取り組みをそれぞれ推進してまいります。  次に、 (2)の議論が深まっていないということについてでありますけれども、これまでのまちづくりにおきまして、市民、事業者の皆様と様々な会議や話合いをする中で、一部ではありますが、毎年同じような内容が続いている会議であったり、あるいは事前に決められた質問と回答のやり取りで終わってしまう会議などがあるというふうに感じてきました。  対話を重視した議論を深めることによって、これらを可能な限り意義のあるものへと変えて、まちづくりにもつなげていきたいと考えております。  次に、 (3)のコロナ禍におけるかかりつけ医の定義はどのようなものかについてでありますが、以前より当市では、地域医療体制地域包括ケアシステムの構築を進める中で、かかりつけ医の重要性をたびたび発信してまいりました。  今回、開業医には、かかりつけとしての機能の他にも、ワクチンの個別接種や集団接種、急患診療所PCR検体採取センター、学校医、産業医、施設の嘱託医など、非常に多くの役割を担っていただくこととなっております。医師少数地域である当圏域は、非常に苦しい対応を迫られることとなりました。  一方で、かかりつけ医に関する捉え方については、以前から課題の一つともされてきておりましたので、市民と医療スタッフの間で共通の理解を進めていくために、令和元年度に、市内 3か所におきまして、市民と医療スタッフで、在宅医療・介護連携ワークショップを開催してまいりました。このワークショップを受けて、延期していた相互理解のためのフォーラムの開催について、手法や時期を検討しているところでございます。  最後に、 (4)の信頼関係の醸成についてでありますが、様々な機会において、なるべく多くの市民の皆様と本音で対話し議論を深めることによって、信頼関係が醸成されていくものであると考えております。あわせまして、丁寧で誠実な対応をすることにより、こうした信頼関係をベースに、協働のまちづくりのさらなる発展につなげてまいりたいと思います。  以上でございます。 ○議長(松本均君) 第 1項目について再質問がありますか。小項目の番号を述べてから発言するようお願いします。20番、草賀章吉君。 ◆20番(草賀章吉君) それでは、まず小項目の 1点目についてお伺いします。私はたくさん並べましたが、多分そう来るだろうなと思っていたんですけれども、これは、やはりなるべく多い分野で発信をしていただきたいと思ったのは、まだ新市長がどのようなことをお考えになっているかあまりよく分からないし、防災については大変認識の高いことはよく分かっておりますが、いろんな分野でどんなふうに思っているのかなということを大変感じておりましたので、そのような形でさせていただきました。まず教育の情報化についてのことでありますが、例えば、今の教育の問題、iPadを全生徒に渡して情報化されるというようなことはよく分かりますが、それ以前に、例えば今、小中一貫教育をしようとしていると。そう言いながら、小・中学校の統合の話も進め、かつ最近は駅南にも学校が必要じゃないかというような議論も出てきているというあたりが、どうも、総合的にいろんなことを検討されているけれども、なかなか遅々として進まないではないかということで、そのような状況の中で、本当にこの教育は大丈夫かと。やっぱり決めたことを一つ一つ進めるという姿勢がないと、これは前進しないだろうと思いますので、課題を言っていればいいということではなくて、課題は分かったけれども、一歩前進、二歩前進という形でぜひ進めていただきたいと思いますが、まずこの教育ということから始めましたので、教育についてお伺いいたします。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) 再質問ありがとうございます。  草賀議員が様々な課題を並べてこられましたので、どう答弁しようかなというふうに思いましたが、よく私が、とりわけ改革が必要ではないかと、大きな改革が求められているということで、よく教育、それから農業、防災、環境といった分野で答えることが多い。もちろんそのほかの課題が問題ないというわけでは全くありませんし、市政の課題というのは非常に多岐にわたるということは、重々認識しております。  それで、 1点目に教育の課題を挙げましたので、それについての再質問ということでお答えさせていただきます。  今まさに草賀議員がおっしゃられたとおり、本当に今、教育のところは激変期にあると。百年に一回なのかどうかよく分かりませんけれども、本当にもう様々なことを変えないといけない。もちろん 1つはICT機器iPad、これも掛川市はよそにくらべて割合早く入ったと思いますが、iPadを全ての小・中学生に配付して、全部で 9,700台ですか、もう既に活用しているというふうなことです。今朝の新聞にも、城東中学校でしたか、近所の防災面の学習にiPadを使いながらやっているというものもありましたけれども、また小・中学校の連携、統合も含めた連携というところもありますし、また私も駅南の出身ではあるんですが、市内の中で、ある種学校の偏在というか、人口が急増した地域があるものですから、それを考えるとなかなかみんな、要するに線路をまたいで通われている児童・生徒が結構いるというふうなことも課題として認識しております。  そういう中で、やっぱりこういう教育の分野、一つ一つという話もありましたが、相互に関連する部分もありますので、しっかりと市のほうも考え方をある程度まとめて、そして地域に相談に入っていきたい。私はできれば今年度中に地域協議を始めていきたいと思っておりますけれども、そういったことについて今、市長部局内、それから教育委員会とも、中での協議は随分やっているところであります。教育のことですので、補足があれば教育長からも答弁いただきたいと思います。  以上です。 ○議長(松本均君) 佐藤教育長。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 補足をということですけれども、市長が申し上げましたところで、本当に課題となっていることが、教育分野は非常に多いです。激変ということですけれども、正直、教育委員会もその流れについていくのに必死でございます。国のほうもいろんな政策を打ってくるわけですが、再編のことについては、市長部局と協議を今現在進めているところですので、それについては今年度中に、市長がおっしゃるように対話的なところで、地域に入ってまたしっかり話し合っていきたいなと思っております。それ以外の課題もまたたくさんございますが、今回ほかの議員さんからも御質問いただいていますので、詳しくはそこで述べさせていただきたいなと思います。 ○議長(松本均君) 再質問ありますでしょうか。20番、草賀章吉君。 ◆20番(草賀章吉君) 産業経済の分野で、市長は農業のことをお話しされましたので、私もちょっと農業の件でお話をさせてもらいますと、やっぱり掛川市の農業は、中北部関係は本当にお茶がメインで、南部地域はいろいろと多様な農業があると思っておりますが、お茶をメインとした農業について、なかなか言及するのは難しいんだろうなと思って、でも言わないと怒られちゃうし、難しいところだなと思います。私どもの地元でも、お茶農家は本当に減る一方で、もう80歳になったらほとんどの皆さんがやめていきますし、さりとて新しい担い手がどんどん増えているかというと、増えていない状況であります。一軒一軒の農家は大変零細で、本当に設備投資もできないというようなところでありますので、これは課題というよりも、お茶は総需要そのものが下がっている中で、これを何とかしようというのはかなり酷な話でありまして、元気づけるにはそういうことを何かやらなければいけないというのはよく分かりますが、大変だろうと。  ただ、農業の担い手が減っている分野で、市長は新しい人にも担っていただくというようなこともおっしゃっていましたが、農業のよさは、組織でなくて自由にできるというところが魅力かもわかりませんが、これはしかし、本当に昔の農業形態もはみ出てこないし、組織的なとか、例えば会社経営だとか、そういう形になっていかないと、多分この産業は本当にうまくいかないんだろうなと思いますので、そのへんのことについて、市のほうも研究されるなり、さらにいろんな制度助成をするなりして、やっぱり法人化していくような農業形態が本当に伸びていくというか、そういう実態にしないと、なかなか大変だろうなと私は見ておりますが、そのことについて市長のお考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) ありがとうございます。農業の関係についてお尋ねがありました。  産業経済分野においては、市内では工業団地の造成をやっている地域もありますし、いろんな産業面の取り組みを進めていかなければなりませんが、特に農業は、やっぱり市が関係している部分も多い。農地の関係であったりとか、いろんな制度というものがありますので。その意味で、農業についても非常に変革期を迎えているんだろうというふうに思います。  その主たる要因は、今まさに議員からも御指摘がありましたとおり、担い手の不足ということです。そして高齢化ということであります。今やっている方々が跡を継ぐ方がおらずに、この先どうなっていくんだと。耕作放棄地も今もどんどん増えているし、これからもっともっと増えるんじゃないかというふうなことが言われている。  さらに、お茶については、全国的な消費の減少というものがあるということで、昔はお茶をつくってさえいれば売れていたという時代も、価格もかなり高かったということで、そういう時代もあったというふうに伺ってはおりますけれども、今は決してそういう状況ではない。静岡県のお茶は、最近鹿児島県に生産量だとか売上げの面で抜かれたということなんですが、我々のライバルというのは鹿児島県なんだろうかというところも。鹿児島県ではなくて、コーヒーや紅茶じゃないんだろうかということも思ったりするわけでありまして、そういう意味では、消費の面と生産の面と両方取り組んでいかないといけないんですが、生産のところのお尋ねがありましたので、そこについてお話をいたしますと、やはり若い方が希望を持って参入できる仕組みが必要じゃないかと思っています。意外に、農業に取り組んでみたいという方は、話を聞いてみるといるんです。首都圏の方なんかもそうですし、やってみたい方はいらっしゃる。だけれども、例えば農業に参入するときに、農地をどうやって借りたり取得すればいいんだとか、あるいは一定の機械がないとできないだとか、もちろん肥料だってないといけないと思いますが、そういうもろもろのものを全部自分で購入したり、そのために借金をするとか、ものすごくハードルが高いというわけでありまして、なので、そういう意味で参入障壁というんでしょうか、なかなか参入することができないと。  その一つの解決策としては、そういう法人のような、農業生産法人とか営農体というんでしょうか、そういうものが増えていますけれども、そういう形であれば、一応雇用されるという、収入も保障されるという形なので、それも一つの在り方なんだろうというふうに思います。  いずれにせよ、そういった新しい方が参入できる仕組みをつくっていかないと、生産者、担い手の面では先細りする一方であろうというふうに思いますので、そこらへんに向けて、関係者ともいろんな相談をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。20番、草賀章吉君。 ◆20番(草賀章吉君) 今のお茶の生産者の件で、法人化という話もありますが、私はこの掛川市でぜひ進めていただきたいなと思うのは、やっぱり掛川市には多くの茶商がいます。茶商さんの経営は農家に比べたら格段の差で、しっかりと資本力もあるということでありますが、徐々に増えてきてはおりますけれども、やはりこういった傘下に実際の生産農家も入れていただいて、繁忙期はお茶をやるけれども、そうでない時期にもいろんな働き方があるので、やっぱりそういった会社が 1社でも 2社でも増えてくることを私は願っています。一部にはそういうことを手掛けていただいているところも出始めておりますけれども、本当に市内全域でそういったことができていけば、もうちょっと変わった動きになって、担い手も安心して、自分の体だけを心配しながらやっているというのが実態ですので、ぜひ本当にそういったところをもうちょっと推進するような御努力をいただければと思います。 ○議長(松本均君) 答弁願います。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) 今、お尋ねのありました茶商さんが、農地の経営等にも参加され、そして生産者のほうでもそちらとの結びつきを深められればという趣旨の御質問だというふうに思っております。  私も何人かの茶商さんとお話をさせていただいております。その中で、実際既に幾らかの茶商さんは、耕作放棄地を中心に農地を取得されて、場合によっては、法人もそれ用に設立されて、既に雇用も行ってやっている例が見られます。もともとの経緯は、恐らく引取り手がいなくなった農地を引き取ってくれというような要請があって始まったんじゃないかと思いますが、どういった経緯にせよ、そういったことは多分今後も増えていくのかなというふうに思っています。  ですから、茶商さんのビジネスというものも、以前はお茶を仕入れてそれをどこかに売るという単純なものだったんですが、現在はそういう生産のところにも関わり出しておりますし、それから皆さん御存じのとおり、茶商さんが実際の小売だとか、あるいは喫茶店というでしょうか、カフェのようなものを運営されて、それもかなり好評を博しているということもありますので、茶商さんのビジネスについても大きく変わっているのかなというふうに思っています。その中で、生産のところにもより深く関わっていただけるような働きかけを市としてもしてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。20番、草賀章吉君。 ◆20番(草賀章吉君) 話は変わりますが、まだ 1点目のところですけれども、人づくりについて、少し触れたいと思います。この掛川市の人づくりというのは、まさに報徳の精神であったり、生涯学習の精神ということは具体的に言われますが、かつて松井市長の時代にあった、例えば市民大学が塾になったりいろいろ名前を変えて、結局今はなくなってしまったというようなことがあります。最後のほうに松井市長は、掛川市民は生涯学習で学んだ方々ばかりだからみたいな話があったりしますが、やっぱり私は、新しい時代に合わせたそういった人づくりという観点のものは必要なんだろうと思っております。  私も以前、このふるさとに帰ってきたばかりに、掛川市にあった掛川市民大学というところに入校して、それで本当にいろんな掛川市の課題が分かったりいたしました。そういった意味では、あれはやっぱり一貫してずっと、あまりまちづくりに協力させようだとか、そういう意図的な考え方ではなくて、掛川市の市民が一様に入って勉強できて、そういうことをいろいろ感じていくというところのステージというのは大事なんだろうと思います。  これをぜひ実現していただければなと思いますが、あまり奇をてらったような名前ではなくて、例えば市民大学で結構ですから、そういったものは首長が変わってもやっぱりずっとあるんだよと。すごいまちだなと。これが生涯学習で学んでいる掛川市なんだなと。こんなものをぜひつくっていただきたいし、多分、市長はお若いですから、まだまだ20年以上は続けられると思いますので、そういった意味では大変期待をいたしております。ぜひ早めに検討いただいて、そういった大学的なものをぜひつくっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) 人づくりについて御質問がありました。  議員も掛川塾等々、様々な場面で人づくりに大変御尽力をいただいて、私もそういう場に幾度となくお邪魔もしているというふうに思っています。  この間、掛川市においては、生涯学習というところから様々な人づくり事業、名称も市長が変わるごとに変わったりしているように聞いておりますけれども、様々な取り組みを本当にいろんな方の御協力で運営されてきたと思っています。  私は、こういう人づくり事業が今後全く必要ないとは思っておりません。ただ、ここで原点に帰る必要があるのかなというふうに思っています。生涯学習という言葉は、その名のとおり生涯学習をしていこうという意味でありまして、決してシニアの方だけが、定年退職して時間ができた方だけが学ぶというそういう意味ではないはずであります。とはいいつつ、もちろん時間的な制約とかそういうことを考えると、これまでそういうふうなシニアの方が主体になってやってこられたということだと思うんですけれども、ただ、定年の年齢だってどんどん上がってきていて、なかなかそういう活動に参加する担い手というのも参入が少なくなっていると。これはまちづくりの活動なんかにもよく言われている話です。  ですから、そういう意味では、やはり原点に立ち返って、全ての世代、いろいろな主体が担い手として関われるような、その学びの主体についても多様化というふうなことで、そういったやり方を考えていかなければならないかなと、そんなふうに認識しております。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。20番、草賀章吉君。 ◆20番(草賀章吉君) 小項目の 2点目のほうに参ります。  市長のおっしゃる意味が何となく分かってまいりましたが、もうちょっと本音の対話が必要じゃないかということで、区長会連合会でも御答弁されていたように聞いておりますけれども、以前は少し事前に質問をいただいて、それに対して答えるというようなやり方だったというようなことも、もうちょっとその場その場で臨機応変に対話すると、こういう姿勢が大事かということはよく分かりましたので、ぜひそれをお願いしたいんですが。  ただ、これがなかなか難しいのは、市長はそれができますが、なかなか部課長さんがそれをやると、話がずれていってしまうという心配がありますので、やっぱりこれは市長がいつもいろんなところで発信をして、今の市長はこういうことを考えている、こういう論理構成で来るんだということを皆さんが理解してくれないとなかなか難しいんだろうと思いますので、そんな努力をいただきたいと思います。  これは私が経験したんじゃなくて、聞いた話で恐縮ですが、以前の榛村市長は、毎週ペーパーで自分の考えていることを部課長に徹底をしてやられたということ、これを28年も続けたというんですから、すごいなと思っているんですが、何かいろんな工夫をいただいて、今は市長が本当に何を考えているのかなというのを探っている状況で、私もそうですけれども、ぜひ大いに本音で語っていただきたいと思います。  この中に、まちづくりについてのことで 1つだけ申し上げておきたいのは、掛川市には区長会といういい制度があって、それぞれの地区に自治会があって、この自治会に対しての市民の加入率は85%と聞いておりますけれども、こういったものがしっかりと根づいていて、ここが中心となって、それぞれの地域の課題はこの人たちが結構やってきていると。これが掛川市のかつてからの歴史だと思うんです。そこに新たにまちづくりというもうちょっと大きな課題についてしっかりとやっていただくようなまちづくり協議会をつくれやと、こういうことで進めてしまったところに、大分問題があったかなと。この区長会組織、自治会組織の弱点を補うようなやり方の組織ならいいんですけれども、いまもってまだ、どちらが大事かの議論があったりしておりますので、だんだん個人によって考え方が変わってまいりますので、自治区長をやっていたときには区長の立場だったけれども、その人が今度はまちづくり協議会の会長になると、まちづくりが大事なんだとぐっとスタンスが変わってしまうというケースも多々見られますので、やっぱりそこらへんは整理をしていかないと、これは掛川市がつくった組織ですから、やっぱりもう一回しっかりと新しい市長の目でつくり直しをしていただければと思います。いかがでしょうか。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。
    ◎市長(久保田崇君) まちづくり協議会について御質問がありました。  この間、それこそ松井市長の時代に、いわゆるまち協、地区まちづくり協議会というものが発足しまして、それも数年間運用する中で、結構特色が出ていると思いますが、各地域でいろいろな工夫を凝らした運営がされているというふうに思っております。  その一方で、やっぱり区長会と、それからまち協と両方あったりして、場合によったら両方に関わっている人もいるし、あるいはこっちが終わった後にこっちというふうなこともよくありますけれども、そういうふうなことで、負担が大きい、あるいは重複しているものがあると、非常に忙しいという話もよく伺っているところでございます。  ですから、そういったことについても一定の整理は必要なんだろうというふうに思いますが、ただ、いろんな成果を残してきたこのまち協というものが、市長が変わったからといってなくなってしまうと大混乱になると思いますので、ちょうど私が退職していて在籍していなかったときでありますが、今年の 3月にも区長会の役員、それからまち協の幹部の方を中心に、一定の整理をされて、その中で併存した形で、それぞれの地域で工夫を凝らしてやっていこうというふうになっていると思いますので、それを尊重しながら、さらに改善を加えられればその都度やっていくというスタンスで取り組んでまいりたいというふうに思います。  それから、最初のほうに議員がおっしゃられておりました地域との本音のやり取りという部分で、私自身ももちろんそういう姿勢で、また発信もしていかなければなりませんし、またそういうことを部課長はじめ、職員みんながそういう姿勢を持つと。これを浸透させるのはなかなか時間もかかるかもしれませんけれども、そういったことにも努めてまいりたいとそのように考えております。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。20番、草賀章吉君。 ◆20番(草賀章吉君) 小項目 3点目に参ります。  かかりつけ医について、先ほど令和元年から市民と医療スタッフと連携会議をやっているというお話は聞きました。このかかりつけ医というのは、我々サイドからはかかりつけ医ということで、かかりつけ医を持ちましょうと言うんですけれども、今回のいろんなコロナ騒動の中で、どうもこのかかりつけ医というのは、私は患者側から見たときに、これは片思いだったのかなという思いがしてならないんです。私も一度、少し喉を壊してかかりつけ医に行って、なかなか直らないもんですから、そのときに言われたことが「ほかの医者に行けませんか」と言われました。私は「あなたのところがかかりつけ医なんだよ」という話をして、立腹した覚えがあります。  ほかには、かかりつけ医ということでワクチン接種の相談に行ったら、あなたは月に一遍も来ていないじゃないのと、 3か月に一遍ぐらいしか来ていないと。でもこちらはかかりつけ医だと。ほかに悪くなければかかりつけ医だと思っていたけれども、いかにこのかかりつけ医というのは我々の片思いだったのかと。両思いになっていなかったというのを改めて感じました。  やはり、病気を持っていない人。持っている人は医者のはしごみたいに、たくさん持っていていろんな疾患があるという方も中にはいらっしゃいますが、この人にとってはどこがかかりつけ医になるんだろうと。外科か眼科か耳鼻科か内科か、いろんなところに行っていると。どれがかかりつけ医といったらいいんだろうかとか、そういういろんなケースが今回出てきているのを聞いています。本当に私もかかりつけ医というのはどうなんだろうと。私が一般的に考えてたときには、やっぱりかかりつけ医というのは、いろんな内臓疾患等が出てくるので、内科の先生が一番いいだろうなと思いますが、そのこともどこにも書いてないし、かかりつけ医というのは当たり前のごとく話されていますけれども、本当にどこらへんに定義されているんだろうということ。  それから、掛川市の福祉部門と小笠医師会なんかは、本当にそういう会話ができていて、どんなことをかかりつけ医と呼ぶのか。相思相愛と言ったらあれなんですけれども、やっぱり患者側と医者側、あなたは私のところの患者さんだよねと。これ普通の商売だったら、あなたは顧客ということで、顧客を囲うためにカードを発行するんですが、どうもそうでもないらしい。このへんを少し整理していただいて、やっぱりお互いに相思相愛の関係にできるようなかかりつけ医制度みたいなものを、掛川版でも結構ですから、何か前進させていただきたいものだなと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) かかりつけ医についての御質問がございました。  恐らく、背景になっているのはワクチン接種の件ではないかと思っています。私も近くの人の事例を聞きますと、数か月通っていないということで、ワクチン接種を断られた人もいる一方で、 1年くらい前に一度行っただけなのにそこで取れたという人もいるし、場合によれば、かかりつけになっていなくてもというか、通ったことさえなくても受け入れている病院すらあるというのが実情であるというふうには認識しております。  この件は、多分かかりつけ医ということより、各医療機関がワクチン接種に関してどのぐらい協力しているかというそっちのほうの問題だと思っておりますが、そこにそのかかりつけ医の定義がもともと曖昧、もしくは定義がないということがために、それで分かりにくくなっていると思っているところであります。  ですから、今回を機に、どういうものがかかりつけ医なのかとか、どういう場合にどういう医療機関をと。そもそも現役の世代というか、若い世代になれば、かかりつけ医なんか一つもないという人も珍しくないわけでありまして、そういったことも含めて、一定の共通認識は必要なのかなというふうにも思っておりますので、医療機関や医師会とも相談をしてまいりたいと思います。  補足がありましたら、健康福祉部長や参与から答弁をいただきたいと思います。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。大竹健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(大竹紗代子君) 御質問ありがとうございます。  かかりつけ医の定義につきましては、日本医師会から出ておりますので、私たちもそちらのほうを参考にさせていただいております。  議員がおっしゃったように、かかりつけ医はどんな先生がいいかということで、やはり内科の先生にかかりつけ医になっていただくのがいいのかなと思います。ただ、いつも通っているのは整形外科の先生だよということであっても、その先生にこういったときに御相談されれば、こういった場合にはこちらの先生のところに行ったほうがいいよということで紹介もしてくださるかと思いますので、信頼できる先生にかかりつけ医になっていただくのが一番かなと思います。  この件については、本当に前々からいろいろ問題がありまして、その先生と市民の方との意見の乖離というか、そういったものもございましたので、医師会長と相談しながら、去年 5月頃にフォーラムを開催する予定だったんですが、あいにくコロナの関係でできなくなってしまいました。先週金曜日にちょっとお話をさせていただく機会がありまして、そのフォーラムについては「諦めていないよ」と、「必ずやるつもりでいるからね」ということでおっしゃっていましたので、私たちも御相談させていただきながら、市民の皆さんと一緒に対話をしていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。20番、草賀章吉君。 ◆20番(草賀章吉君) ぜひお願いしたいと思いますが、このコロナ禍で、本当に高齢者ほどそういった意味で寂しい思いをしているというか、最近ではワクチン接種の予約が取れないので、もう私たちは捨てられたという意識を持っている高齢者もかなりいます。独り住まいであったり、そういった方々がいるということを前提に置いて、市長は若いですから、まだピンと来ないかもわかりませんが、ぜひ思いをはせていただいて、そんな取り組みをしっかりといただきたいと思います。  次に、 4点目の行政と市民の信頼関係ということについて申し上げたいと思います。  実は、いつもふさがっているというわけじゃなくて、このコロナ禍で各自治体のいろんなやり方において、大変いろんな問題が起こっていて、先ほどから申し上げているとおりなんですが、19日の土曜日に、静岡新聞の論壇のところに、学習院大学の伊藤元重先生がワクチン接種と自治体と能力ということを書いておりました。どういったことが不満になっているかというのを、不満リストを一回しっかりと検証すべきだと。私は相当そのとおりだと思って見たんですけれど、なかなか想定がしにくいところがあったと思いますが、ワクチンの量の問題がなかなか読めないところもあっただろうし、それから国の指示と実態がなかなか合ってこないとか、いろんな問題があって、ただ、それでも上手にやっているところは上手にやってきていると。この差は何だということを感じました。  別に福祉分野の方々だけの話じゃなくて、行政全般にわたるいろんな取り組みの仕方が、本当に信頼関係が持てるようなやり方になっているのかなということを改めて検証していただきたいし、市長は一生懸命に、本音の対話で中に入ってくれと言っていますけれども、なかなか職員はそうもいかないし、いろんな話も出てきますので、ぜひこのことについては、本当にいい機会ですから、ワクチン接種を取り上げながら、自治体の在り方、こういったものをぜひ検証いただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。この件について、何か御意見がありましたらお願いします。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) 信頼関係の醸成という項のところで、先日の土曜日、伊藤元重先生の論説、私も休日でしたが拝見しました。まさに自治体の能力が非常に大きく関わっているという趣旨のお話でありました。掛川市はワクチン接種が比較的遅いほうだというふうな御批判、それからお叱りを多々受けております。その点につきましては、市長としても心苦しく思っているところでございます。  ただ、客観的にどういうことがその背景にあるんだろうということを私なりに考えているところもありまして、ちょっとだけお話をさせていただきますけれども、まず掛川市の場合は、今、市立病院がない状態、ないというよりは、袋井市と合同で企業団という形を設立して、これも全国初だったようですけれども、市立病院同士が合併すると、これも非常に難産のものであったというふうに過去の経緯を伺っておりますが、そういう形になっております。接種が早い自治体をいろいろ拝見すると、川根本町とかいろいろあると思うんですけど、やっぱり比較的規模が小さいことと、それから町立の病院等があって、そこに一手にお願いしているというふうなケースが非常に多いということです。  中東遠総合医療センターについては、それこそ本音の対話ということなので、本音で言わせていただければ、本当はワクチン接種に関わらせたくなかったというのが本音であります。なぜかといえば、御案内のとおり、中東遠総合医療センターは高度な医療を提供しているところでありまして、コロナ患者のその中でも中等症以上、重症患者を治療しているところなんです。なので、そこがワクチン接種に手を割かれるということは、状況によってはそういった治療のほうにも影響を及ぼしかねない、あるいは医療従事者がどっちもやらないといけないということで、非常にただでさえ忙しいところに、というふうになるので、できれば治療のほうに専念してもらいたかったというのが本音でございます。  ところが、掛川市の場合は、それこそ高齢者のワクチン接種についても、実は当初は 8月末ぐらいじゃないととてもやれないよと我々は見ていたんです。ところが、国の方針で 7月末ということですし、やはり接種を希望する方が非常に多かったということがありましたので、何とか前倒しができないかということで、いろんな手段を講じて、本当に医師会やいろいろな方、最終的には昨日から始まった県の集団接種がある種の救世主にもなったわけなんですが、それだって大竹部長をはじめいろんな方が調整をして実現した。それによって何とか 7月末ですから、それでようやくほかのところに追いついたぐらいの話なんですが、ただ、もともと想定していたところよりはかなり前倒しができたんだろうというふうには思っているところであります。  ですから、いろいろな事情はあるかと思いますが、市民の方からすれば、やっぱり市がしっかりしていないもんで遅いんだというのはそのとおりだろうと思いますので、引き続きいろんな手段を講じながら、少しでも市民の皆さんに安心していただけるように。今まさに、関心はもう65歳未満の方がいつ接種券が来るんだということであることは十分に認識していて、もう日夜その準備に入っておりますので、また近々議会の皆さんにも65歳未満はどういうふうにしていくかの相談もしなければなりませんけれども、しっかりと取り組みを進めてまいりたいと思います。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。20番、草賀章吉君。 ◆20番(草賀章吉君) ぜひ、しっかりと進めていただきたいし、こういった医療と福祉の分野、まさに弱者に寄り添うような対応をぜひお願いしたいと思います。  それでは、大項目の 2点目の質問をさせていただきます。  中心市街地の活性化策ということについて、全国的にも地方都市の中心市街地の衰退というのは大変な課題でありまして、いろんな議論がされておりますが、なかなか一向に、解決してすばらしいまちがよみがえったという話は聞こえておりません。これが私に言わせると、私の田舎は本当に耕作放棄地がどんどん増えて、まさに郊外の耕作放棄地のような実態に中心市街地がなっているのではないかというぐらいに心配いたしておりまして、心配をするというよりも、経済的にも大変な損失だと思うんです。一等地があのような状態で本当にいいのかということだと思いますが、実は、静岡市だとか鹿児島市なんかは、中心市街地のモデルのように言われていて、あまり衰退が見えてこないし、今もって活性化しているということであります。  そこで、ぜひ若い市長に、柔軟思考でこの市街地の再生といいますか、活性化策について、大胆に提案してほしいと思っております。ぜひ御見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) 中心市街地の活性化策についてお尋ねがございました。  掛川市では、これまで国から認定を受けた「中心市街地活性化基本計画」に基づいて、各種の事業を進めてまいりました。現在、新たな中心市街地活性化の方向性を検討しておりまして、今年度からまちなかへの事業者や商業施設の進出を促進するため、「新たなビジネススタイル応援事業費補助制度」を創設いたしました。さらに、「移住等促進拠点整備事業費補助制度」を新たに設け、市内の空き家等をリノベーションし、移住体験やテレワークなどができる施設として活用する事業者等を支援してまいります。また、「まちなかウォーカブル推進事業」として、今年度「歩いて楽しめるまち掛川」の実現を目指した社会実験を予定しております。  今後は、公共空間を活用したにぎわいの創出に向けまして、車中心から人中心に転換したゆとりある空間整備を進めていく予定でございます。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。20番、草賀章吉君。 ◆20番(草賀章吉君) 今の市長答弁は、誰かに原稿を書いていただいたんだと思いますが、今までの流れとあまり変わらないという感じがいたします。要は、この中心市街地で何が問題かという捉え方を市長はされているのか。ここが問題なんだよということでお気づきのことがあったら教えていただきたい。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) すみません。 1回目の答弁は、せっかく答弁書があるので読ませていただきたいと。せっかくつくっていただいておりますので、読ませていただきたいと思いますが、私も掛川市の出身なものでございますので、小さな頃からまちなかというのは幾度となく遊びに出かけたり、買物だとか、夏の祭りであったり、そういう機会に行かせていただいております。それこそ、ユニーとジャスコがあった頃から存じております。  やっぱり問題としては、最近見ても分かるとおり、まず開いていないお店があります。縦もそうですけれども、横が特にそうかなと思いますが、そういったお店が多い。それからそのお店の形態も、夜開いている店は多いんですが、昼間通ると、お店はやっているんだけれども昼間は開けていないよというお店がかなり多いんじゃないかなと。ですから、例えば掛川城を訪れる方、あるいは掛川城のその向こうの美術館であったり、報徳社であったり、そういった文化施設を訪れる方というのはそこそこいらっしゃるというふうに認識していますが、彼らが来るのはほとんど日中の昼間であろうと思いますが、そういった方々が寄るようなお店とか、そういうところが数多くあるだろうかというふうなことを思うと、ちょっと寂しいような状況も感じているところであります。  ですから、そういったところを、これも本当にそろそろ、それぞれの所有者の方も高齢化が進んだり、その跡継ぎの方がいる場合はいいですけれども、いらっしゃらない方だって多いという中で、この先もこれでいいのだろうかというふうなことは、本当にもう瀬戸際に来ているんだろうと思います。  ですから、今答弁の中でもいろんなことを言いましたが、要はいろんな取り組みをしていく上で、そのときに、これは掛川市がこうするとか、私がこうするとかということだけで決められる問題では当然ございません。これはそれぞれの所有者がいて、これまでいろんな取り組みをされている方々がいて、そういった方々と御相談をしながらやらなければもちろんいけない話でありますので、ただ、そういう協議の場をつくっていかなければならないと。だからウォーカブルとか、そういうものも通じてそういう場になっていけばと思いますけれども、そんなふうに思っております。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。20番、草賀章吉君。 ◆20番(草賀章吉君) この中心市街地のことについては、全国似たようなことなんですけれど、例えば市役所が移転をして、それを機に一気に衰退していくということが多々あるようです。掛川市も1996年、もう25年前に市庁舎がここに移転をして衰退の状況になったと。二、三年は城下町風まちづくりとかいっていろいろ気にかけてはいたらしいんですが、なかなか思うようには活性化しなかったということであります。  しかし、田舎にこの市庁舎を持っていって、そこに生物循環パビリオンがあって、あのし尿処理の迷惑施設と市庁舎を一体としてここに持ってきたということで、この長谷地区はみんな億万長者なるぐらい土地がしっかりと値上がりし、アパート経営ができている、本当にすばらしい地域になったんですが、もう一回逆転したらどうかと。この市庁舎をもう一回まちの中に持っていこうやないかと。ここはこんなに閑静でいいところで、これは多分大手の企業の研究所なんかに使っていただければすばらしいところになるなという感じが私はいたしております。今の市街地は、ほとんど用がありません。あそこに行く用事がありません。なぜなら必要なものがないからです。  だから、そういうような極端な発想をしてでも、やっぱりあの一等地をどう生かすかという話をこれからぜひ、市長の柔軟な頭と若い職員で考えていただきたいなと思います。これは思いついても10年ぐらいはすぐたってしまうと思いますので、ぜひそんな思いを述べさせていただき、これにもし感想があれば、よろしくお願いします。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) 感想というか、そのまま次の質問に行かれても、言う機会がなくなってしまうので、何か言わなければというふうなところでありますけれども、私の小さい頃には、三の丸広場に市役所がありました。今のこの長谷の市役所も、これだけ広くて大きいと思っていたんですが、かなり手狭になってきております。ですから、あそこの三の丸に行くたびに、よくあの三の丸に市役所が収まっていたんだなということを驚きを持って感じることがあるんですが。  ただ、いずれにしても、今いろんなことが変わっていて、あまり個別のことを言うと問題があるんでしょうが、例えば駅前の一等地に本店・支店があるようなところも、今必要がなくなってきている。例えば、電力会社、電話の会社であれ。そういったところは以前は来訪者が多かった。ところが今は行かずに済ませられることが多いです、非常に。契約も電話で済む。あるいは電話もいらない。ウェブで全部済んでしまうような時代にあって。そういうことから考えると、駅前というか、中心市街地に求められる機能というものも、行政だけじゃなくて企業の立場から見ても、随分変わってきているんだろうというふうに思われるわけで。そういう中で、どういうものがあったら今後の時代にもそぐうようなものであるのかというのをよくよく考えなければならない。  そして、あの三の丸広場についてもいろいろ思うことがありまして、あそこももっと活用できるんじゃないかという思いは持っております。具体的にはまだないですけれども、あそこがある種の広場として使われているだけというのは、ちょっと寂しいような気もいたしますので、三の丸広場の活用についても考えてまいりたいというふうに思っています。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。20番、草賀章吉君。 ◆20番(草賀章吉君) ぜひ、いろんな思いを進めていただければと思います。  次に、大項目の 3点目の質問をさせていただきます。  新東名森掛川インターチェンジを活かす戦略についてということでございますが、新東名高速道路は2012年に県内で開通し、現在は県内全線が片側 3車線ということで、大変走りやすい道路整備ができ、最高速度も 120キロという、当たり前にすいすいと走れる高速道路になりました。この新東名は、2023年に神奈川県、愛知県と全線開通になるという見込みでありまして、県内でもいろんなところで内陸フロンティアとして企業誘致等が進められているということでありますが、この新東名の森掛川インターチェンジということになっています。これを生かす発想とか戦略についてお伺いをしたいと思います。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) 新東名のインターチェンジを生かす発想や戦略について答弁申し上げます。  森掛川インターチェンジ周辺地区における新たなまちづくりの可能性については、寺島・幡鎌地区におきまして、静岡県の「ふじのくにフロンティア推進区域」に位置づけられております。この森掛川インターチェンジは、 1日に 3,000台程度の利用があります。東名の掛川インターが大体 1万台ぐらいですが、森掛川については 1日 3,000台程度。市外や県外の方が掛川市を訪れる広域交通との結節点となっておりまして、インターチェンジから20分圏内には、近年ブームとなっている温泉とキャンプが両方楽しめる「ならここの里」がございます。そのため、掛川の美しく豊かな自然景観を観光資源として、登山、散策、ゴルフなど、環境の保全にも十分に配慮しながら活用することによりまして、交流人口の拡大、それから地域経済の活性化を図る戦略を検討してまいりたいと思います。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。20番、草賀章吉君。 ◆20番(草賀章吉君) この答弁もまさにありきたりで、ほとんど何も動かない。この寺島・幡鎌地区の内陸フロンティアについても、農地整備ということで、当初は20ヘクタールぐらいを予定していたんですが、結果遺跡が出るということで、10ヘクタールということで、ほとんど何をかいわんやの話になってしまって、地元の皆さんもがっかりといいますか、もうどうでもいいやみたいな話になってしまっております。これがどうして森掛川インターチェンジを生かすことになるのかということであります。この新東名が2023年に全線開通になってくると、今走っている 6割ぐらいが新東名のほうに移行するんじゃないかとも言われておりますし、本当に利便性の高い交通網になってくるんだろうと思います。  もう一つ考えておいてもらいたいのは、森地内にあるのに、なぜ森掛川インターになっているのかと。松井市長と10年間付き合ってまいりましたけれど、ここのインターチェンジを生かすという発想は一切出てこなかった。若い市長だから、私はあえて申し上げますけれども、榛村市長が43歳で1977年に市長に就任されたいうことは当然御存じだと思いますが、このときに、東海道新幹線は当然駅はありませんし、東名のインターチェンジもありませんでした。まさに掛川は通るだけ、何の利便もなかったと。そういうところに、やっぱり榛村さんの先見性というのはすごいものだなと思って、改めて私が調べましたら、東海道新幹線が昭和39年、前回のオリンピックのときにできた。そして、それから駅ができたのが開通から24年間かかっているんです。市長就任から11年目でした。みんなにばかにされようが、新幹線が来たと言われたらしいんですが、そのぐらいの思いを持ってこのことを進めてきたと。新幹線の駅ができれば工業用地はどんどんできますから、多分あまり議論なく東名のインターチェンジはできたんだろうと。東名のインターチェンジができたのは昭和44年ですから、新幹線よりも 5年後なんですけれど。  そのように、やっぱり思いをしっかりと持っていただかないと、これは一つも進まないと。それも私が持っただけじゃだめなんで、やっぱり若い市長に持っていただいて、いいですよ、11年でも20年でもかけていいんですけれど、何か変えていこうやということをぜひお願いをいたします。そういったことを参考にしながら、今までのありきたりの答弁ではなくて、やっぱり本当に本音の話合いができていくんだろうと思います。  今日は本当に、市長の本音の一端を少し感じさせていただきました。ありがとうございました。  以上をもって私の質問を終わります。 ○議長(松本均君) 市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) ごめんなさい、ちょっと答弁をさせてください。  今日はありがとうございました。答弁書も読まないといけない場面もありますし、本音のことで答えるようにも心がけていきたいと思います。  亡くなられた榛村純一市長は、私がちょうど 2歳ぐらいのときから29歳ぐらいのときまで市長を務められたということで、私も直接話したことも何度か、貴重な機会でありましたがございます。ときどき思うんですが、榛村さんが新幹線の掛川駅を構想した、これは非常に本当にいろんなストーリーがあって、関わられた方もこの中にはいらっしゃるかと思いますけれども、この令和の時代にあって、新幹線掛川駅に相当するぐらいのビッグビジョンて何だろうということを私も選挙の前とか、あるいは今でも考えることがあります。これはまだ明確な答えは見つかっておりません。私も、例えば今、新東名の話がありましたが、多分この後の一般質問でも出るかもしれませんが、倉真にもインターが欲しいなとも思っていますし、それから東名にも、掛川と袋井間にもインターが欲しいなというふうにも思っておりますが、または、そういうものがあのときの新幹線掛川駅に匹敵するぐらいの大きな夢かなというふうに思うと、多分そうではない。この令和の時代のそういうビッグビジョンというものは、多分インフラではなくて、別のものなんだろうというふうに思っているわけでありまして、それをやっぱりこれからしっかりといろんな方から知恵をいただきながら考えてまいりたいと思います。  でも、新幹線掛川駅も、あるいは既にあるインターも、実は生かされるのはこれからかもしれない。これまで通過だったかもしれないけれども、働き方とかいろんなものがものすごく変わっていって、今駅南にも大きなマンションが建ちつつありますが、要するに移住の拠点だとか、あるいはリモートワークの拠点としても、この掛川はやっぱり優位性を増しているというふうに思いますので、そういったことも十分に踏まえながら様々な取り組みについてやっていきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(松本均君) 以上で、20番、草賀章吉君の質問は終わりました。  この際、しばらく休憩とします。                 午前10時10分 休憩                 午前10時24分 開議 ○議長(松本均君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を継続します。  ここで、本会議場の密を避けるため、通告議員を除く偶数の議席番号の議員は退席し、場外のモニターで視聴願います。                  〔偶数番号議員退席〕                6番 高橋篤仁君の一般質問 ○議長(松本均君) それでは、 6番、高橋篤仁君の発言を許します。御登壇ください。                〔6番 高橋篤仁君 登壇〕 ◆6番(高橋篤仁君) こんにちは。議席番号 6番、創世会の高橋篤仁です。  本日は、平日というお忙しい中、大勢の方に傍聴席に御臨席賜り、誠にありがとうございます。なお、ネット配信ライブ中継を御覧の皆様、日頃より御高配賜り、誠にありがとうございます。今後とも御指導、御鞭撻、よろしくお願い申し上げます。  一般質問に入る前に、一言御挨拶させていただきます。  私は、今回が初登壇でございます。先ほどの草賀議員と市長の小気味よい質疑応答を横で見させていただき、参考にさせていただいた次第でございます。先人の皆様がよりよい掛川を願い、質疑応答を繰り広げてこられたこの議場に、私自身も立つことができ、大変光栄であり、非常に感慨深いものがございます。私も先人の方々に倣い、未来の掛川に向けてよきかけ橋となるべく、尽力してまいりたいと思います。  現在を見渡してみても、長く続くコロナ禍の中で、市民の皆様の生活はいかがでありましょうか。イベントの中止や 3密回避など、様々な自粛ムードの中、窮屈な生活を強いられているのではないでしょうか。私も今何をするべきか、何をしたら貢献できるのかと日々模索する毎日でございます。こんな時代だからこそ、行政、議会、そして市民の皆様と一体となって、ワンチームとなり、この苦境を乗り越え、平穏な日常が一日でも早く迎えられますよう、粉骨砕身努めてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。  前置きが長くなりましたが、議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして、一問一答方式により、大項目 2点、小項目 9点の質問をさせていただきます。当局の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、大項目 1の質問に入ります。吉岡彌生記念館の運営等について。  先日、東京女子医科大学が撤退するとのニュースを聞き、旧大東町時代から築いてきた20年来の関係を考えると、市民として大変悲しく、寂しい思いである。東京女子医科大学の創設者である吉岡彌生氏は、掛川市の出身の偉人であり、エリザベス・ブラックウェルやキュリー夫人と並ぶ世界の偉人である。掛川市として吉岡彌生氏を広く世の中に知っていただく記念館を盛り上げていきたいと思うが、今回の大学撤退の件で来場者の減少が懸念される。  そこで、今後の吉岡彌生記念館の運営について、いかに考えているか見解を伺う。  小項目 1、所管を観光交流課に移し、観光スポットとして広くPRすべきと思うが、見解を伺う。  小項目 2、キッズアートプロジェクトのミュージアムパスポートにリストアップできないか伺う。  小項目 3、吉岡彌生氏を題材にした朝の連続ドラマや、特集番組などに提案できないか伺う。  小項目 4、現在、東京女子医科大学監修の 2階展示ブースは 8月で終了する。今後も同大学との関係を継続すべきと考えるが、見解を伺う。  以上、 1回目の質問を終わります。
    ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。                〔市長 久保田崇君 登壇〕 ◎市長(久保田崇君) 高橋議員の御質問にお答え申し上げます。  まず、 (1)の吉岡彌生記念館の所管を観光交流課に移し、観光スポットとしてもっとPRできないかについてでありますが、吉岡彌生記念館は、旧大東町時代から教育委員会の所管でありました。令和 2年度に健康福祉部健康医療課の所管に変更となりました。これは、日本の女性医師育成の礎を築いた吉岡彌生先生にちなんで、地域医療にスポットを当てた活動を軸とするためであります。  所管は変わりましたが、現在も掛川市立図書館とのコラボレーション企画を行うなど、学校も含め、社会教育施設との連携を含めた体制で幅の広がった運営がされるなどのメリットも出てきております。  議員御質問のとおり、偉人の顕彰という最も大切な要素を残しつつも、地域の重要な財産としての活用を考え、御提案のあった所管課を含めた今後の運営方向を探ってまいりたいと考えております。  次に、 (2)のキッズアートプロジェクトのミュージアムパスポートにリストアップできないかについてでありますが、キッズアートプロジェクトにつきましては、静岡県内38館の博物館・美術館が連携して、次代を担う小学生に本物の芸術に触れる機会を提供する事業となっております。「豊かな感性を磨き、創造力・思考力を養う」ことを目的に、ミュージアムパスポートの発行などの事業を行っておりまして、掛川市内では、二の丸美術館やステンドグラス美術館が参加しております。  市内外の博物館・美術館との連携も生まれ、子供たちに足を運んでいただける機会となっておりますので、地域医療に対する関心を高めるとともに、医療を目指す子供が増えることにつながる視点からも大切なことというふうに考えます。御提案のあったリストアップにつきまして、NPO法人「キッズアートプロジェクトしずおか」と協議をしてまいります。  次に、 (3)の郷土の偉人である吉岡彌生さんを題材にした朝の連続ドラマや特集番組などに推挙できないかについてでありますが、平成30年 8月に吉岡彌生のNHK連続テレビ小説の依頼を松井前市長がNHKに出向いて要望活動を行っております。しかし、日本全国から同様の依頼が多いということで、NHK側としては熱意は受けるがとの回答にとどまっているところでございます。  女性の教育環境や活躍の場が限られていた時代に、数多くの困難に立ち向かい解決していった吉岡彌生の姿は、私たちに勇気と希望を与えてくれ、近代日本をつくった女性としてその生涯は注目される存在であります。活動に至った強い思いやその功績、時代背景を見つつ、吉岡彌生が近代日本にもたらした影響をテレビドラマ化されるのは、掛川市にとって非常に大きなPR効果になりますので、機会を見てアプローチを行っていきたいと思います。  最後に、 (4)の東京女子医科大学の監修の下、 2階の展示ブースで行われている特別展の 8月終了と、今後も同大学との関係の継続についてでありますが、吉岡彌生記念館では、おおむね 2年に 1回程度、一定の期間を定めて特別展を開催しております。今回の「大腸がんは増えています。あなたは大丈夫?」につきましては、予定どおり 8月22日で修了し、 9月11日から11月14日までは次の企画展示となる「明治のくらし―彌生が過ごした村―」、その後来年 2月からは「第 6回はばたけ未来の吉岡彌生賞受賞作品展」の企画展示を予定しております。  吉岡彌生記念館の運営に当たりましては、この特別展だけでなく、様々な面で東京女子医科大学の御協力をいただいております。 1階の展示ブース、市民の健康維持・増進を目的とする「掛川市健康調査MONAC」では、健康や看護をテーマに市内をフィールドとして研究していただいた成果を展示しております。このような調査は、非常に貴重な調査でありまして、市民をはじめ、各専門職の方にも、掛川市の特徴を把握していただけるよい資料となっております。  特に、近年では地域医療施策における活動成果の検証や、政策立案のエビデンスの獲得など、重要な位置づけとなっておりますので、今後も引き続き大学側と連携を深めてまいりたいと考えております。  以上であります。 ○議長(松本均君) 第 1項目について、再質問がありますか。小項目の番号を述べてから発言するようお願いします。 6番、高橋篤仁君。 ◆6番(高橋篤仁君) 小項目 1番について再質問させていただきます。  いろいろ検討していただけるという御回答をいただきまして、誠にありがとうございます。  先日、吉岡彌生記念館を視察させていただいた際に、どれぐらいの来場者があるのかと質問させていただきました。そうしましたら、 1日平均 1人というお話でした。 365人ほどということでございますけれども、私たちの住んでいるまちの偉人を広めていただきたい、こういった思いを強く感じましたし、これではもったいないなと思った次第でございます。何とかこの入場者を増やしたいという気持ちの中から、掛川市がこの吉岡彌生記念館をPRする対策として、やはり観光雑誌であるとか、そういったホームページ上だけではなく、いろいろな観光資料に推していく必要があるのではないかと感じております。  今までは、教材というフィールドの中から、なかなかそういう観光という考え方につながらなかったやもしれませんが、所管を変えるというのはそういった考え方でございまして、やはり教育の伝道者であった彌生氏を、教材にするというのはもちろん必要ではございますけれども、入場者数を増やしていく、そしてその記念館には常勤の職員さんもいらっしゃる、そういった意味では今以上の来館者を求めていくのは必要なことではないかと感じております。何か御提案があれば教えていただきたいと思います。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君)  (1)に関する再質問に関してお答え申し上げます。  今、議員のほうから、来場者が少ないんじゃないかと、もっとPRをということの中で、いろんな御提案をいただいているというふうに思っております。私としては、さきに御報告させていただいたとおり、東京女子医科大学が撤退をされるということであれば、やはりこれまで大東町時代から本市と東京女子医科大学、そして地域の皆様と築き上げてきたいろいろなつながりとか成果、そういうものを多分レガシーと言うんでしょうけれども、そういうものをやっぱりしっかりと残して、それも含めて多分、記念館の中でやっていく必要もあるのかなというふうに思っております。  所管課の問題というのは、御提案のあった観光のところに移すというのも非常に有力な選択肢であるというふうには思っておりますが、東京女子医科大学が撤退する条件というのがまだ明確になっておりません。というよりは、私も理事長と、それこそ 5月にお話をして以降、まだ協議ができておりませんので、撤退するというのは多分間違いない方向だと思いますが、そのときの条件等、まずそっちのほうをいろいろお話をさせていただいて、その後に、残された施設をどういうふうにどういう形で運営していくかというふうに進めていくのがよいのだろうと思いますので、そういった順序も考えながら考えてまいりたいと思います。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。 6番、高橋篤仁君。 ◆6番(高橋篤仁君) 小項目 2番に移ります。  先ほど、県が選ぶ38館というお話がありました。この38館は増加させることはできるのでしょうか。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。大竹健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(大竹紗代子君) この38館を増やせるかということですが、主催がNPO法人のキッズアートプロジェクトしずおかというところになります。ここに申請をしまして、会員になりまして、お仲間になれば、吉岡彌生記念館もその一つとして加えられるということですが、その申し込みをしてから、審査があるのかどうかというところまではまだちょっと調べていないんですが、これから協議といいますか、お問合せをさせていただいて、可能であればお仲間に加えていただきたいなと思っております。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。 6番、高橋篤仁君。 ◆6番(高橋篤仁君)  2番、そのまま継続質問させていただきます。  リストアップしていただくと、やはり小学生がただで来館できるという利点があります。小学生が 1人で来るわけではなく、きっと想像するに、親も一緒について来てくれるのではないかと。そんな中から、入場者増加を見込めるという考え方もございます。そして何より、アートカード普及事業といって、小学校の遠足などでバスを使う。バスを使ったときに助成金が出ると、こういう制度もありまして、そういったことで市内の小学校の遠足場として利用できる可能性も広がります。  現在、小学生の遠足でこの吉岡彌生記念館を利用している学校はございますでしょうか。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。大竹健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(大竹紗代子君) 遠足で使われているかどうかということについては、申し訳ありません。私のほうで情報は得ていないんですけれども、このコロナ禍で、去年は本当に授業もできなくなってしまったり、入館者数も激減しているということなんですが、これまで小規模の単位でのバスですけれども、お越しいただいていたような方が去年はなくなったということも聞いておりますので、こういったことで利用者が増えるというのはとてもありがたいことだと思います。 ○議長(松本均君) 高橋議員。通告外に当たるかと思いますので、リストアップのことについて伺うという通告になっておりますので、質問を少し変えていただきたいと思います。 6番、高橋篤仁君。 ◆6番(高橋篤仁君) 小項目 3番に移らせていただきます。  以前に松井市長がNHKのほうに出向いていただいたという過去があるという話でした。やはり、ひとたびこういったメディアに取り上げてもらえると、非常に経済効果というか、掛川市を全面的に宣伝できる材料であることは間違いありません。そういった効果というものを考えた場合に、今の企業誘致みたいに、こちらからプロモーションビデオ等々をつくりながら宣伝するというか、取り入れてもらうというか、そういったアプローチは、どこそこのまちでもやっているということでございましょうが、新しく久保田市長に変わったこともあります。また、女性の時代ということもあって、取り上げていただく機会というのをもう一度考えていただけないでしょうか。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) 御質問のありましたことについては、様々な機会を捉えていきたいというふうに思っています。ただこれは、恐らく行政だけでやるとかいうことではなくて、地域の御協力だとか、あるいは彌生さんに関わるような方、それから女子医大の方、いろんな方の協力を得てやっていくものだというふうに思います。  それに、今はテレビの番組ということ以外に、インターネットメディアだとか動画をつくるだとか、多分いろいろな可能性というのもあると思いますし、それから、例えば近年でも渋沢栄一さんがドラマ化されたときに、掛川の偉人の山崎千三郎さんとの関係はどうだったんだろうだとか、あるいは二宮尊徳との関係はどうだったんだろうと。一定の関係はあるとは思うんですけれども。そういったこととの関連というか、そういった機会も、吉岡彌生さんと関係の深い方が取り上げられたその時期に乗じてというか、タイミングよくそういうものを発信するとか、そういうことも含めて考えてまいりたいというふうに思います。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。 6番、高橋篤仁君。 ◆6番(高橋篤仁君) 小項目 4番に移らせていただきます。  一度切れてしまった関係はなかなか修復できないということがございます。旧大東町時代から、東京女子医科大学を招致するのは大変なことだったと思います。市長の話の中に、同大学となかなか連絡が取れないという話を聞きますと、その点の関係性というのが心配になるところでございます。 9月以降も展示があるという話で安心しましたが、やはり、今後この東京女子医科大学と連絡を取りやすくする方法というものは考えておいたほうがいいのかなと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) おっしゃるとおりであるというふうに思います。先ほども申し上げましたが、撤退というものが仮に確実であるとしても、これまで大東町時代から築き上げてきた東京女子医科大学と地域住民も含めての本市との関係というものは消えてなくなるわけではないと。実際、同大学出身の方が市役所内にも保健師として働いていたりということもありますし、あるいは、新茶マラソンのときに、女子医大の学生がいろいろなおもてなしをしていただいたという、本当に様々なことがある中で、そういったものをどういうふうに記憶として、あるいは記録、あるいはそういったものを伝えるということとして残していくのかというのは、やっぱり撤退すれば全て終わりとかじゃなくて、考えていかなければならないということですので、当然そうするためのチャネルというものは設けていきたいなというふうに思っております。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。 6番、高橋篤仁君。 ◆6番(高橋篤仁君) 以上で、大項目 1の再質問を終わります。  それでは、大項目 2に移ります。掛川市海岸線地域の発展について。  このたびの市長・市議会議員選挙は、同日選挙となりました。久保田市長とは準備期間の中で様々な場所で御一緒する機会があり、これから市長になったらどうするという話をよく聞く機会がございました。その中で、南部の発展が掛川を盛り上げる、こういった話を聞かせていただいた際、私も南部出身の議員としてうれしく思い、頼もしくも感じました。今回はその南部の中でも海岸線に絞った形で質問させていただきます。  今年 3月に策定された掛川市海岸線地域ビジョンはすばらしい内容であるが、現状はいまだ地域資源や魅力を引き出せない状態である。海岸線地域の明るいビジョンを国内外に示し、観光客を呼び込めるエリアに発展させるため、以下の点について伺う。  小項目 1、安心安全の象徴である防潮堤整備については、構造物の設置が必要となるエリアが多くなるが、令和 6年度で進捗率80%は可能であるか伺う。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君)  2番の (1)の御質問、海岸防災林強化事業の令和 6年度末の進捗率についてお答え申し上げます。  令和 2年度末時点における、昨年度末時点における進捗率は約45%でございます。全体整備延長 9キロに対して約 4キロが整備済みになっております。各年度、事業を着実に進めていけば、令和 6年度というのは市長任期の期間中という意味で置いているわけですが、80%は決して不可能ではないというふうに考えております。しかし、既存の風力発電施設や工場を回避するための擁壁等の構造物設置による事業費の増や、あるいは築堤に用いる無償の盛土材確保等の課題があるというふうに認識しております。  今後は、構造物設置エリアにおける整備手法の検討や調整、それから盛土材を無償で確保するための情報収集や調整を行いまして、私も公約に掲げております令和 6年度末で進捗率80%を達成できるよう、事業を進めてまいります。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。 6番、高橋篤仁君。 ◆6番(高橋篤仁君) 再質問させていただきます。  平成28年頃の基本計画では、令和 7年度に進捗率80%と明記されていたものもありました。そういった意味では、 1年前倒しで進めていただいているという認識でよいでしょうか。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) この事業につきましては、東日本大震災後に始まったということで、着実に各年度で事業が進捗しているというふうに思います。  その中で、いろいろな情勢、それから状況を見ながら、終期目標についても修正を加えていくという中で前倒しになりましたけれども、そういったふうに捉えていただければと思います。私自身もやはり土が足りない、盛土材がどうしても、これを購入するとなると市の財政を圧迫するという話でありますので、土の確保等についても、例えば企業と交渉するとか、お願いするとか、そういうことも含めまして、しっかりと取り組んでまいりたいというふうに思います。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。 6番、高橋篤仁君。 ◆6番(高橋篤仁君) 海岸線地域には、多くの企業もあり、そこで働いている方もたくさんいらっしゃいます。 1年でも早い完成を願います。  では、 2番に移ります。  オーシャンビューや富士山などの景観を展望でき、併せて観光客の安全も考慮した観光と防災を兼ねた複合避難施設が必要と考えるが、見解を伺う。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君)  (2)の御質問、観光と防災を兼ねた複合避難施設についてお答え申し上げます。  掛川市では、地域住民らが津波から一時的に避難するために、市内に 3か所の津波避難タワーを建設したほか、15の民間企業などと津波避難施設の使用に関する協定を締結しております。津波避難は、津波浸水域外への避難が原則でありますが、避難が間に合わない場合に、そういった近くの津波避難施設などに避難するというふうになっております。  将来、ビジョンが進んでいく中で、海岸線地域の観光客が増加し、既存の避難施設では対応ができず、新たな避難施設の建設が必要となった場合に、景観の展望機能も併せ持ったような複合的な避難施設とすることも研究してまいりたいというふうに思います。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。 6番、高橋篤仁君。 ◆6番(高橋篤仁君) 再質問させていただきます。  観光客が来た場合に、やはり住み慣れた場所ではないという状態が想像されます。その中で、先ほどの最寄りの 3か所の避難地がある等々、その誘導標記というか、やはり慣れていない人たちが、まず危険があった際に、どこにどう逃げるかの表記についてちゃんとなされているのか教えてください。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。戸塚危機管理監。 ◎危機管理監(戸塚美樹君) 有事の際に観光客等が避難ができるような標識ということですけれども、途中いろんなところに避難場所等の標記はつけてございます。ただ、そういったものを探してということになりますと、なかなか逃げ遅れることがございますので、先ほどの答弁でもありましたように、もし津波の警報等が出た場合については、浸水区域外に避難していただくということで、とにかく遠くへ、掛川でいえば北へ北へ逃げていくというようなことで、そういったアナウンスをしてまいりたいと思います。  以上です。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。 6番、高橋篤仁君。 ◆6番(高橋篤仁君) 再質問します。  潮騒橋、いわゆる菊川の河口付近というのは、津波のおそれ、プラス川の遡上という点も重なる地域なのかなと思っております。そういった意味で観光客を守るという意識の中で、掛川市がどう表現できるのかというところが私の質問の焦点でございます。  それと、あわせて人はなぜか高いところが好きだと、高いところからきれいな景色が見たい、こういった併せ持った複合施設があれば、より観光スポットになるのではないかと思った次第でございます。ぜひ、日本人だけでなく、海外の方にも分かるような標記をよろしくお願いいたします。  では、小項目 3番に移らせていただきます。  サイクリングロードは、慢性的に砂が堆積してしまうおそれがあるが、その対策について伺う。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) この質問につきましては、都市建設部長のほうからお答えさせていただきます。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。平松都市建設部長。 ◎都市建設部長(平松克純君) サイクリングロードの砂の堆積対策についてですが、自転車道は、管理者であります静岡県との協議に基づいて、現在実施中の海岸防災林強化事業により整備される堤防の最上部であります天端に移設する予定となっております。現在より高い位置に移設し、さらに海側に森林を再生することにより、砂の堆積の抑制を図ります。  今後は、「掛川潮騒の杜」の中を心地よくサイクリングできる自転車道となる予定となっております。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。 6番、高橋篤仁君。 ◆6番(高橋篤仁君) このサイクリングロードは、千葉県から和歌山県までの延長 1,400キロメートルにもなる大事業というか、サイクリストからすれば本当に楽しみなロードでございます。その中で、今工事中ではございますが、現状のサイクリングロードも砂の堆積で困っていた次第でございます。  今回新しく出来上がる潮騒の杜の堤防においても、今、防災林が海側にとお話しいただきましたけれども、私が知る限りでは、海側が自転車道であり、木はその北側になると思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。平松都市建設部長。 ◎都市建設部長(平松克純君) 今の計画ですと、海側ではございませんで、防潮堤を盛土した一番頂上の部分になりますので、その頂上の部分より海側に森林を再生するということで、砂の飛散を防止するというふうに考えております。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。 6番、高橋篤仁君。 ◆6番(高橋篤仁君) 小項目 4番に移ります。  STARBOARD JAPAN株式会社との間に、包括連携に関する協定が結ばれているが、掛川市の知名度を向上させる具体的な支援策はあるか伺う。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君)  (4)の御質問でありますSTARBOARD JAPAN株式会社との包括連携協定についてでありますが、STARBOARD JAPAN株式会社と掛川市は、マリンスポーツの発展、それから地域活性化を図ることを目的といたしまして、令和元年 6月に包括連携に関する協定を締結いたしました。  本協定では、マリンスポーツ大会や体験教室の開催による地域経済の活性化や魅力発信、移住・定住対策に関すること等を連携・協力することとしております。特に、STARBOARD JAPAN株式会社主催のサップの全国大会について、以前は大会名がスターボードジャパンカップという大会だったわけですが、令和元年度から大会名を掛川サップ大会というふうに名称を変更して開催されております。そういったことによりまして、この大会の開催が掛川という名前を冠することになりましたので、そういったことも含めまして、掛川の名前を全国に発信してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。 6番、高橋篤仁君。 ◆6番(高橋篤仁君)  4番の再質問をさせていただきます。  全国大会が掛川の海岸で行われていました。去年、今年と中止となりましたけれども、来年以降、またこの全国大会を掛川で開催できますでしょうか。
    ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) 大会の主催者は掛川市ではありませんので分かりませんが、ただ、諸般の状況を見ますと、今年度、ワクチンをみんなで頑張って打って、来年度からはいろんな大会等が平常化できるんじゃないかなというふうに期待しておりますので、恐らくそういう意味では、開催できるんじゃないかなというふうには個人的に考えております。  それから、つい先日、数日前ですけれども、海難救助の協定を結ばせてもらいました。これはSTARBOARD JAPANが相手というわけではなくて、御前崎の海上保安署と、それからUSPR掛川救難所と株式会社大東マリーナが結んだわけですけれども、そういう海のレジャーがあったときに、救援活動を円滑に、水上バイクを使ってやると。そういう安全性のところも非常に大事かなというふうに思いますので、そういうものと併せ持って、よりその大会が盛り上がるような、安心して楽しめるような大会になるように、掛川市としても協力してまいりたいとそのように考えております。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。 6番、高橋篤仁君。 ◆6番(高橋篤仁君)  4番、再質問をさせていただきます。  この全国大会を開催できると。この中で今の現状を考えますと、見学するゾーンがない。これを一つの防波堤というか、壁のようなものを造りながら、階段みたいな形にして、その大会を見学できるスペースを用意してあげるというのも一つの案ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。都築協働環境部長。 ◎協働環境部長(都築良樹君) STARBOARD JAPAN株式会社が、この掛川市の海についてこのようにおっしゃっています。掛川市の海の波はちょうど高さもいい、あるいはその砂浜を通じたロケーションが非常にすばらしい、だからここで全国大会をやっているんだというふうに伺っています。ですので、今回の掛川市の包括連携協定も、そういった掛川市がすばらしいというところから連携を結ばせていただいた経緯がありますので、今の海岸の状況をいじるということについては、いろんなことを考えなくてはいけないと思っていますので、まずは今のロケーションを最大限に生かした全国大会の継続を念頭に進めていくのが一番よろしいかと思います。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。 6番、高橋篤仁君。 ◆6番(高橋篤仁君) 小項目 5番に移らせていただきます。  ビジョンを達成させるためには、短期、中期の数値目標が必要と考えるが、見解を伺う。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君)  (5)の質問であります数値目標について答弁申し上げます。  このビジョンは、およそ20年後の中長期を見据えて、海岸線地域の持続的な発展を目指し策定したものであります。現在周知に努めておりますが、既に「掛川潮騒の杜」、あるいは大東温泉などの取り組みが進捗しているところでございます。  このビジョンを具体化していくためには、推進体制を整え、数値目標を含めた実施計画についても策定していく必要があると考えております。  今後、そういった体制の検討を進めるとともに、来年度以降の実施計画の策定についても検討してまいりたいというふうに考えます。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。 6番、高橋篤仁君。 ◆6番(高橋篤仁君)  5番の再質問をさせていただきます。  このビジョンを策定して資料を作り上げたのは市長政策室でつくっていました。今後、司令塔というか、このビジョンを達成させるために、どこが指揮を執って進めていくのか、中心となってやっていくのか、教えてください。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) おっしゃるとおり、今現在は市長政策室のほうで、この海岸線ビジョンというものを担当しているというふうに思っています。  ただ、ビジョンの中に入っている様々なそれぞれの事業については、それぞれの担当部署というものがありまして、全庁的にこの南部地域、そして海岸線地域の振興についてはやっていくんだろうというふうに思います。  恐らく実施計画についても、引き続き市長政策室ではないかと思いますが、そういう体制のところも含めて、いろいろな可能性を考えていきたいというふうに思います。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。 6番、高橋篤仁君。 ◆6番(高橋篤仁君) 再質問ではございませんけれども、私も南部出身議員として、微力ながら達成に力添えできたらと思っております。  以上をもって私の本日の一般質問を終了いたします。 ○議長(松本均君) 以上で、 6番、高橋篤仁君の質問は終わりました。  ここで偶数の議席番号の議員は入場願います。                  〔偶数番号議員入場〕  この際、しばらく休憩とします。                 午前11時15分 休憩                 午後 1時00分 開議 ○副議長(二村禮一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を継続します。               17番 山本裕三君の一般質問 ○副議長(二村禮一君) 17番、山本裕三君の発言を許します。御登壇ください。                〔17番 山本裕三君 登壇〕 ◆17番(山本裕三君) 皆様、こんにちは。本日は、御来場いただきました皆様、誠にありがとうございます。   3期目初の一般質問でございますので、冒頭に簡単ではございますが、今の現在の思いをお伝えをさせていただきます。  今さら言うことでもないんですが、私は市議会議員の仕事が好きです。様々な方々と話合い、議論をし、つくり、変え、そして守る。議員の仕事は、行政職員の方々も同じだとは思いますが、人々の生きることに寄り添い支える仕事だと思っております。  議員として、この場に立たせていただいているのは、御支援いただいている皆様、そして関わってくださる全ての皆様のお陰でございます。この感謝の気持ちを忘れず、おごらず謙虚に前向きに 4年間を歩んでまいります。  そして、久保田市長、行政当局の皆様も、今後ともよろしくお願いいたします。  さて、今回の一般質問に入る前に、もう一点お伝えをしたいことがございます。  これまでの一般質問、議会の発言でも、何度となく私は二宮尊徳公の道徳と経済の話を引用をしております。やはり私の考えの根幹はそこにございます。道徳のない経済は犯罪であり、経済のない道徳は寝言、たわ言であるということでございます。幾ら理想的な提言をしても、財源や資金的な裏づけがなければ実現はできません。とは言っても、理想がなく、収益性ばかりで公益性がないものは、やはりこれもいけない。やはりバランスだというふうに私は思っております。  このような意味も込めて、大項目 1では、ふるさと納税のさらなる取り組みについて、大項目 2では、流域治水への取り組みについての 2点を質問いたします。  では、通告内容に入ります。   1、ふるさと納税へのさらなる取り組みについて。  新型コロナウイルス感染症の影響もあり、本年度の市税収入は、現時点で昨年 205億円から 6億円の減の 199億円になる見込みである。新型コロナウイルス感染症の影響がさらに続けば、より厳しい財政状況になることが予測される中、市民生活を守るため、財源確保は急務である。  減収する市税の中でも、ふるさと納税額は令和元年 6億 872万 6,000円から令和 2年は 9億 5,414万 3,000円と増収している。  以下、当市におけるふるさと納税への取り組みに関して伺う。   1、令和 2年度において当市に寄附をされた金額と、掛川市民が他市に寄附したことによる控除の額を伺う。   2、昨年度は、イチゴが人気で受付以上の申込みがあった。一部のイチゴ農家の方々に過度な負担とならないように、御協力いただける出品者を増やす必要があると考えるが、見解を伺う。   3、当市の返礼品には、納税者に人気の高い精肉や海産物が少ない。市内の飲食店と返礼品の開発が必要と考えるが、見解を伺う。   4、市の農業は多品種少量生産で、市内では年間を通して様々な種類の農作物が生産をされている。返礼品として季節ごとの野菜の詰め合わせはニーズがあることから、農家と返礼品の開発が必要と考えるが、見解を伺う。   5、返礼品を含む費用が寄附額の 5割以下という制限がある中で、今後どのような戦略で進めていくのか伺う。  以上でございます。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。                〔市長 久保田崇君 登壇〕 ◎市長(久保田崇君) 山本議員の御質問にお答えをさせていただきます。  まず、 (1)の令和 2年度の当市へのふるさと納税の寄附金額と他市に掛川市民が寄附したことによる控除額についての質問でありますが、掛川市への寄附額は 9億 5,414万 3,000円であります。また、掛川市民が他市へ寄附したことによる控除額は 1億 4,581万 1,000円であります。その差額は、つまり、掛川市のプラスの額ということになるわけですが、その差額は 8億 833万 2,000円ということでございます。  次に、 (2)のイチゴの出品農家の増加についてでありますが、イチゴの申込み件数は、平成30年度が 3,580件、令和元年度が 3,186件、昨年度の令和 2年度は 2万 1,705件の依頼がありましたので、昨年度は前年比で約 7倍の増加となりました。  増加の理由でありますが、ほかの自治体のイチゴの返礼品状況を調査をしたところ、 1万円の寄附額に対して、掛川市で出すものを 4パックから 6パックに増やした、 4から 6に増やしたということであります。  引き続き、イチゴ出品農家の増加について、イチゴ農家の方々や掛川市農協、あるいは遠州夢咲農協に協力をお願いしてまいります。  次に、 (3)の市内飲食店との返礼品の開発についてでありますが、令和 2年度の精肉を加工した主な返礼品の申込み件数は、ローストビーフが 253件、ハムとソーセージのセットが 103件、海産物の返礼品についての取扱いはありませんでした。  今後は、ふるさと納税の基準に合った冷凍食品や真空パックの食品、海産物を加工した返礼品などを飲食店の方々と一緒に検討してまいります。  次に、 (4)農家との返礼品の開発についてでありますが、野菜の詰め合わせセットの申込み件数は、平成30年度で 843件、令和元年度に 645件、令和 2年度には 1,056件と年々ニーズが高まっております。掛川市農協、遠州夢咲農協や野菜農家の皆様に、野菜の詰め合わせや野菜ジュース、野菜を使ったお菓子など加工品の製造について、今後も協力をお願いしてまいります。  最後に、 (5)今後のふるさと納税の戦略についてですが、基本は良い品、良い返礼品、そしてお得な返礼品を出品していくことであると考えております。そのために、次の 3つのことが重要というふうに考えます。  まず 1つ目、目玉となる返礼品の強化を図ることであります。現在の掛川市の主力返礼品は、メロン、イチゴ、お茶、干し芋、トマトであります。寄附者のニーズに応じた返礼品の増種増量を図ってまいります。   2つ目に、高額の返礼品を出品することです。生産者のこだわりや思いが寄附者に伝わる品や、ブランド化による差別化した返礼品をPRしていくことであります。   3つ目は、返礼品の申込みサイト、ウェブサイトの写真やキャッチコピーを充実させ、多くの寄附者の目に留まるような工夫をしていくことであります。  今後もふるさと納税の強化に取り組み、返礼品を通じて掛川市を知ってもらい、掛川市へ訪問したい、特産品を購入したいという意欲を喚起し、最終的には商品の購買や関係人口の増加につなげていけるよう取り組んでまいります。  以上でございます。 ○副議長(二村禮一君) 第 1項目について、再質問ありますか。小項目の番号を述べてから発言するようお願いします。17番、山本裕三君。 ◆17番(山本裕三君)  (1)ですが、やはりこれを頑張っていかないと、実は市税が減ってしまうということにもなりかねないということですので、これは、この制度がいい悪いとかそういう話ではなくて、やらざるを得ない、やっていかなければいけないということだったと思います。  そして、 (2)の再質問をさせていただきますが、このイチゴなんですが、前回、コロナ禍に非常に観光農園さんも厳しいという状況下で、職員の皆様が声かけをしていただいて、見事成功したというお話を聞いておりますが、このイチゴの額、市で申込みがあったその金額を教えていただきたいと思います。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。池谷産業経済部参与。 ◎産業経済部参与(池谷昌利君) ただいま御質問いただきましたイチゴの令和 2年度の金額についてなんですが、数量は先ほど答弁の中でも 2万 1,705件とありましたが、金額につきましては、 2億 1,754万 4,000円というふうになっております。  以上です。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。山本裕三君。 ◆17番(山本裕三君)  9億 5,400万円中の 2億円強だということで、その割合は非常に高く、そして伸び率も先ほど 7倍というお話を聞きました。本当にこれ、掛川市にとって大きな希望の一つだというふうに思っております。  その中で、実はお話に聞きますと、受付もかなり断られたと。断ったというか、受け付け切れなかったという話を聞いてございますので、ぜひこのイチゴ農家の協力を増やしていただきたいと思うんですが、 1点お伺いしたいのは、スケジュール感なんですね。基本的には、ふるさと納税の、要はその申込みをする方が、大体11月くらいから徐々に動き出すというお話を聞いてございますので、このあたりのスケジュール感を伺いたいと思います。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。溝口産業労働政策課長。 ◎産業労働政策課長(溝口尚美君) イチゴの返礼品発送のスケジュールなんですが、始まりは 1月の中旬頃、昨年度ですと 1月15日でありました。最終ですけれども、 5月の中旬頃になります。  以上です。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。17番、山本裕三君。 ◆17番(山本裕三君) ぜひこのイチゴ、ヒット商品でございます、商品と言い方はあれですね、かなり掛川市の大きな軸になっていくというふうに思っておりますので、市長、その点に関してお話しいただけたらと思います。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君)  (2)のイチゴに関係する質問ということでお答えをいたします。  掛川市の返礼品は、いろいろなものがあるわけなんですけれども、私も詳しく報告を受けるまでは、掛川市の主な返礼品、一番引き合いがあるのはお茶だろうと思っていたんですよ。ところが、実はイチゴやメロンのほうがお茶より多かったというふうなことで、これはやっぱりイチゴ、メロンのその品質の良さがかなり評価されているということであります。  ただ、イチゴやメロンは、皆さんよく御存じのとおり生ものでありますので、ここら辺が一番難しいところでもある。例えば、その返礼品を送ったときに、仮にですよ、少し悪くなっているものが届けられた場合、非常に大きなクレームになってくるというふうな難しさがあるということ。また、生産者にとっても、こういうふうな市の返礼品として出すのか、あるいはほかのところに買ってもらうかというのは、どっちが得なのかとかを考えていくとなかなか難しいところもあるのかなというふうに思っておりますが、ただ、農協さん等ともいろんな話をする中で、やっぱり掛川市にこれだけ寄附が集まっていて、しかもイチゴやメロンという、そういうところにも注目が集まっているということを背景に、その数量をきっちり確保できるように、これは働きかけとか呼びかけを強めてまいりたいと、そのように考えております。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。17番、山本裕三君。 ◆17番(山本裕三君) ぜひ市議会でもそういう話があったということで、先ほど市長がおっしゃったように、市場に出したほうが実は利益が出る場合もなきにしもあらずでございますので、その点は、生産者の皆様としっかりと話合った上で、誰もがしっかりとメリットを感じることができるような体制づくりをお願いをしたいなと思っております。  すみません、では (3)の再質問をさせていただきます。 ○副議長(二村禮一君) はい、お進みください。 ◆17番(山本裕三君) すみません。さっき、飲食店と商品開発をしたらどうかという話でございますが、これはただ、ふるさと納税をただ伸ばしたいということではございませんで、実は飲食事業者が今、制度融資、要は借入れをコロナ禍でしております。その元本の支払いが、もういよいよあと数年後、早い方だと 1年後、遅い方でも 2年後、 3年後くらいにはその元本の返済が始まるということでございます。となると、飲食店さんは、コロナが収まって、通常どおりコロナ前のお客さんが 100%戻ってきたとしても、それまでなかった借金も実は返さなければいけないんです。  やはりこの一、二年間が勝負なんですね。やっぱりこの一、二年間、店舗以外での売上げを飲食店さんに作ってもらう。これをしていかないと、もうその借金返済が始まった時点でもう回らなくなってしまうということがございますので、そういう意味においても、この飲食店さんに店舗以外での売上げを作っていただきたいという思いもございまして質問させていただきましたが、市長、この飲食店への支援という観点も含めての質問でございますが、市長の見解を伺います。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君)  (3)の飲食店との返礼品の開発という、あるいは支援ということでの御質問なんですけれども、これは飲食店とあくまで御相談した上での話ですが、いいものがあれば、ぜひ返礼品としても開発していきたいというふうに思っています。  私もたまに行くラーメン屋さんが、要するにお家でね、その店の店舗の味を楽しむための御自宅セットみたいなものを売り出しているという。コロナ禍になって、やっぱり外食の頻度というのは皆さん減っているんですよね。だけれども、御自宅で、毎回食事のメニュー考えたりするのもなかなか大変だなというふうなところもあって、そういうお家で外の味を楽しむための、いわゆる巣ごもり需要なんでしょうけれども、それは増えているんですよね。だから、そういうものにもし合致すれば引き合いが出るということも十分考えられますので、そういったことも念頭に置きながら、飲食店の方々ともお話を進めてまいりたい、そのように考えております。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。17番、山本裕三君。
    ◆17番(山本裕三君) ぜひ、飲食店の皆様に確かにお金を出すのも必要だと思うんですけれども、やはり長期的な経営を、長期的に経営を見た上で成り立っていっていただけるように、何か側面支援を、このような形でも、側面的な支援をしていただけたらなというふうに思っております。  では 4番の再質問をさせていただきます。 ○副議長(二村禮一君) はい、お進みください。 ◆17番(山本裕三君) この野菜の詰め合わせセットの額、金額を教えていただけますでしょうか。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。池谷産業経済部参与。 ◎産業経済部参与(池谷昌利君) それでは、野菜セットの金額についてお答えさせていただきます。  先ほど件数につきましては、答弁の中でも 1,056件ということでしたが、その金額についてなんですが、 8,051万 1,000円になっております。  以上です。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。17番、山本裕三君。 ◆17番(山本裕三君) ぜひこの野菜セットなんですが、私、実は飲食店さんというか、京都かどこかで修業をされた方で、こちらでお店を造った方のお話を聞いて、何でここでお店を造ったんですかとお話を聞いたところ、これだけ野菜の種類が多い地域は実はないんですよという話を聞きました。私は住んでいるものですからあんまり気づいていなかったんですが、ああそうなんですねという話で、 1つの品の量はあんまり多くはないと。ただ、これだけ多種多様な農産物を作っている地域は、全国見てもそんなにないんですよということで、その方はその食材という観点で、そして安いと、なおかつ安いということでお店を出したというお話を聞いたことがありました。  ぜひこれ、年に何回、別に 1回で送らなくてもいいと思っているんです。例えば年に 4回の季節の野菜セットという形で、年に 4回分けて季節物を、ある程度こちらにお任せをいただいて送るという。ただ、そうなると、やはり農協さんであったりとか、様々な協力等も必要となっておりますので、そういうところも踏まえて、ぜひこれから新規就農者もぜひ増やしていきたいなと思いますので、こういう売り先というか、出口があるとやる気も出てくるのかなというふうに思っております。  その点において、この野菜というか、この農作物の支援、農業支援という観点においてもぜひ進めたらいかがかと思いますが、市長の見解を伺います。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君)  (4)の野菜の返礼品についての再質問についてお答えを申し上げます。  実はこの野菜セット、今、件数と金額については既にお答えをしましたけれども、何というか、一定の根強いお客さんがいるというふうに思っています。  私の手元の資料を見ますと、実は、この野菜の返礼品というのは、掛川市で何種類のメニューを用意しているかと言うと、31種類、野菜セットだけでですよ。野菜セットの中で31種類ものものがあるんですね。ちょっと人気があるものだけ申し上げますと、先ほど定期便の話がありましたけれども、実は人気があるのも、 1つは、オーガニックしあわせ野菜セット、これ毎月 1回です。だから、年間で12回ですね。計12回お届けする定期便、有機JAS認証。しあわせ野菜畑さんがやっているものなんですけれど、これが、寄附金額は14万 4,000円。つまり 1万 2,000円月額掛ける12だと思うんですが、その金額を払っても毎月これが欲しい、毎月この野菜セットが欲しいという方が 421件もある。  それから、トマトのほうは、これは毎月ではなくて 1回だと思うんですけれども、美味しんぼに登場したトマト「桃太郎」16から25玉、ランクは特選、糖度は 9度以上というものが、石山農園さんのもの。寄附金額 1万円なんですけれど、 2,050件も申込みがあるというふうなね。その他もいろいろあるんですけれども、そういうふうに本当に何というか、根強いファンがいるというか。  しあわせ野菜畑さんなんかは、私も現場を見に行ったりしているんですけれど、もうほとんど県外の人ですよ。県外の方がこういうものを、健康で有機JAS認証のいい野菜が欲しいということで申し込まれている。だから、可能性はやっぱりすごくあるというふうに思っておりますので、今後もメニュー開発とか、あるいはもっと多種類の野菜が出せないか等々、いろんな働きかけをしてまいりたいと、そのように思います。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。17番、山本裕三君。 ◆17番(山本裕三君) 今日の一般質問では言い尽くせないですが、今、市長がおっしゃったとおり、掛川には本当にいいものがたくさんありますので、やはり見せ方を変えるだけで大分ユーザーの方というか、消費者の方にも非常に映り方も変わってくるということでございますので、ぜひ今後も尽力をいただいて、そして目的は、やはり何よりその生産者の方たちのためでもございますし、もちろんこの税収をしっかりと確保をして、市民の生活を守るということでございますので、そういう意味においても、そこが一番でございますので、ぜひ御尽力をいただけたらというふうに思います。  では、大項目 2に移ります。 ○副議長(二村禮一君) はい、お進みください。 ◆17番(山本裕三君) 流域治水への取り組みに関してでございます。  特定都市河川浸水被害対策法等の一部を改正する法律案(流域治水関連法案)は、 4月28日、参議院本会議で採決が行われ可決、成立をしました。対象は、特定都市河川、県内では静岡市の巴川と限定的ではあるが、流域治水が全国で本格的に始まったということでございます。  当市では、市の独自事業として、流域治水推進のための掛川市総合治水計画策定に令和 2年度から先んじて着手をしております。治水計画庁内検討委員会が発足をされております。  以下、当市における流域治水への取り組みに関して伺います。  少し流域治水について説明をしますと、流域治水というのは名前のとおりでございまして、流域全体、行政、市民、企業が協力をして治水をしましょうということだというふうに私は捉えております。  例えば、自分たちの地域から水を流してしまえばそれでよいというふうになってしまうと、最終的には、しわ寄せは河川の近くに住む方々に行ってしまいます。そうではなくて、地域全体で少しでも貯水をし、一遍に河川に水が流れないようにしましょうということだというふうに私は思っております。言うなれば、流域治水の根底には、報徳で言えば人を思いやる至誠や推譲の精神、そして協働のまちづくり、このような精神が根底にはあるんだというふうに私は理解をしております。  豪雨による浸水対策のポイントは、先ほども少しお伝えをしましたが、集中豪雨の際に水が河川に流れ込む時間をどのようにずらすかということだというふうに思っております。そのような観点で質問をいたします。   1、令和 2年度の調査により判明した課題や問題点を伺います。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) この件につきましては、都市建設部長のほうから答弁をさせていただきます。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。平松都市建設部長。 ◎都市建設部長(平松克純君) 令和 2年度の調査により判明した課題や問題点ですが、令和 2年度に行いました平成26年度以降の浸水実績箇所の洗い出しによりまして、24か所の浸水実績を把握をいたしました。その24か所につきまして、浸水区域の幹線排水路の勾配、断面の現地測量を行いまして、概略の浸水原因の究明及び浸水対策を検討いたしました。  主な想定される浸水原因につきましては、本流の水位が上昇することによる支流への逆流、それと、排水路の断面不足などによります内水氾濫、及びくぼ地など、地形的な要因がありました。  課題としまして、今後、雨水を一時的に貯めます貯留機能の増強、また、排水路の断面不足等の解消、これが必要ですので、今年度課題解決の素案を検討してまいります。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。17番、山本裕三君。 ◆17番(山本裕三君) 掛川市は、この流域治水というか、このような考え方をかなり先駆けて進めているというふうに認識をしておりますが、これは、久保田市長が副市長時代に、恐らく策定が始まったと思いますが、そのあたりで市長も何か思いがあるのではないかと思いますが、その点に関して伺います。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) 流域治水についての再質問についてお答えを申し上げます。  この浸水の対策についてでありますけれども、本当にこの間、掛川市も含めて、また全国的な課題になっておりますけれども、近年の豪雨、それから大きな台風等によるものということで、非常に全国的に被害が生じているというふうなことで。  従来であれば、やっぱり河川を何か手を入れていく。しゅんせつであったりとか、堤防を上げるということだと思うんですけれども、もう恐らく国のほうで、なかなかそれだけでは、それももちろん、やらないという意味ではなくてやっていくんですけれども、それだけではなかなかもう対応できなくなってきているというふうな中で、河川そのものについてもそうですけれども、その流域において、内水氾濫あるいはその他の原因による氾濫等を軽減するような方策。  例えば、田んぼに水を一時的にためることであったりとか、あるいは農業用のため池に事前に水をためておくことによって、ピーク時の河川に流れる水の量を減らすとか、そういうことが有効ではないかというふうなことで、これは私も副市長時代でありますけれども、菊川の流域について、この流域治水の協議会をつくるということが、これが全国で 2番目とかそれぐらいの、本当にもう全国のリーディングのプロジェクト、国土交通省の中でもそういうふうに取り上げられたと思っております。  もっともこの有効性とか、細かい調整がいるので、どんなふうにやっていくかというのはこれからなんですけれども、ただ、とにかくこの治水の考え方については、河川だけではなくて、あらゆる方策を導入して、そして地域住民とともに取り組んでいくんだというふうな動きであろうというふうに思いますので、引き続きこの問題についてはしっかりと取り組んでまいりたいと、そのように思います。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。17番、山本裕三君。 ◆17番(山本裕三君) 今、市長がこの後の質問のことも大体答えていただいたのですけれども、いいですかね、まだ続きますけれども。  ということで、今御説明をいただきました。少し細かい点まで、質問に入っていきたいと思います。   (2)でございます。今回、議長のお許しを得てこの資料を配付をさせていただきましたので、共に目を通していただけたらと思います。  先ほど市長からもお話しいただきましたが、流域治水におけるため池の活用。実は、掛川市は県内一ため池が多いんですね。 200以上あるという。掛川の財産、宝でございます。ため池の活用には、豪雨前の事前放流、期別ごとの低水利管理、そして、こちら資料をお渡ししましたが、洪水吐きスリットなどが考えられるが、予測をされる効果を伺うということでございます。  洪水吐きスリットにおいては、この図のとおりなんですが、このスリットを入れることによって、ある程度水をためることができます。そして、一気に水が流れるのではなくて、少しずつ水が流れるので、貯水機能を多少持たせることができるということでございます。  先ほどもお話しをしましたが、やはり水を一気に流さないということが効果的ではないかということでございますが、予想される効果を伺います。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) 都市建設部長のほうからお答えします。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。平松都市建設部長。 ◎都市建設部長(平松克純君) 流域治水におけるため池活用の効果についてですが、先ほどの議員御質問のとおり、降雨予測によりあらかじめため池の水位を下げておく事前放流低水管理、それと期別ごとに水位を設定管理をします期別ごと低水管理などのソフト対策、それと、あと資料をお配りいただきました洪水吐きへの切り欠き、スリットを設置するハード対策などは、雨水を一時的に貯留する容量を確保することができる防災調整池、これと同様に、河川や下流水路への流出を遅らせることによりまして、河川等の急激な増水を抑え、浸水被害を軽減する効果がございます。  以上でございます。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。17番、山本裕三君。 ◆17番(山本裕三君) 次の質問に移ります。 ○副議長(二村禮一君) はい。 ◆17番(山本裕三君)  (3)流域治水の観点で市内のため池の調査及び利水者との話合いが必要と考えるが見解を伺います。  これ本当、確かに農業用水で使っていますので、そういう意味で、本当に話合いが必要だということで質問させていただきます。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君)  (3)番の流域治水の観点でのため池調査及び利水者との話合いについてでありますが、浸水実績箇所に影響のある農業用ため池を降雨時、雨が降ったときの一時的な貯留施設として利用するには、利水者を含むため池の関係者に御理解をいただくことが必要だというふうに考えております。  農業用ため池の利用については、総合治水計画庁内検討委員会の中で、必要なため池を調査選定し、関係者との話合いを行ってまいる予定でございます。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。17番、山本裕三君。 ◆17番(山本裕三君) やはり先ほど24か所の浸水地域があるということでございまして、やはりそこの周辺に住んでいる方は、毎回もう 7月から10月にかけてのこの豪雨の季節になると、非常に緊張感を持った生活をされているというのが実態でございますので、ぜひ、今、市長からの御答弁もありましたが、この浸水地域に関係しそうなため池を調査していくんだというお話をいただきましたので、ぜひ御期待を申し上げます。  そして、農林水産省の農林振興局整備部防災課に問合せをいたしました。ため池の防災機能を確保するために、洪水調査機能の増進を行うことが可能であり、流域治水にも併せて取り組む場合においても、活用が可能な農村地域防災減災事業と、後ほど資料もお渡しします、農業水路等長寿化・防災減災事業という国の事業もあるそうです。これは、やはり県が申請を国へするものですから、ちょっと県ともしっかり調整をしていくんですが、全体工事の半額以上が国庫から出るということでございますので、ぜひ市単ではなかなか厳しいこともございますでしょうから、こういう事業をしっかりと活用していただきたいと思います。  確認でございますが、今、市長からも御答弁をいただきましたが、再度の確認でございます。  ため池活用の工事対策を調査いただけますかということでございます。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君)  (3)につきまして答弁申し上げます。  今、調査活用ということですけれども、ため池についても、どのため池を活用するか、そういった流域治水のために使わせていただくかという選定。それから、その関係者への協議というふうに進んでいきますので、今、議員からお話しがあったような農林水産省の様々な事業、これ、流域治水全体は国土交通省のほうでやっているわけなんですけれども、農林水産省の協力も得ながら進めてまいりたいと、そのように思います。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。17番、山本裕三君。 ◆17番(山本裕三君) これ、計画づくりにもこの事業は使えるということでございますので、ため池活用の洪水対策ということで、計画にもぜひ調査検討いただけたらというふうに思います。  それでは、次。 ○副議長(二村禮一君) (4)。 ◆17番(山本裕三君)  (4)ですね。菊川水系流域治水プロジェクトにおいて、先ほど市長のお話しもございましたが、水田の貯留実施計画があるが、実証実験の状況を伺います。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) この件につきましては、都市建設部長のほうから答弁させていただきます。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。平松都市建設部長。 ◎都市建設部長(平松克純君) 菊川流域治水プロジェクトにおける水田貯留実証実験の状況についてですが、 4月26日に、菊川流域治水協議会の構成員であります国土交通省浜松河川国道事務所、静岡県中遠農林事務所、掛川市及び地元の農事組合法人夢ファームおおさか、十六団地関係者の皆さんと、与惣川流域の水田で現地確認を実施し、現在、浜松河川国道事務所において水田貯留実施に向けて調整ますの設計を行っているところです。 6月下旬以降に、地元関係者との調整を行い、その後、設置作業を実施する予定だということで、国土交通省のほうからお聞きしております。  以上です。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。17番、山本裕三君。 ◆17番(山本裕三君) たらればの話をしてもしょうがないんですが、ある程度ここで結果が出るということであれば、これを市内全域に広げていくということが可能であるのか伺います。 ○副議長(二村禮一君) 平松都市建設部長。 ◎都市建設部長(平松克純君) まずは、実証実験ということで今年度行いますので、ここでいい結果が出れば、当然いろんな場所に広げていただくことを国土交通省にもお願いしまして、なるべく流域治水を進めていきたいと、そのように考えております。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。17番、山本裕三君。 ◆17番(山本裕三君)  (5)に移ります。 ○副議長(二村禮一君) はい、お進みください。 ◆17番(山本裕三君) 土地利用事業の対象面積に満たない民間開発の排水対策において、市独自のルールづくりなど指導強化をする考えはないかという質問でございますが、よろしくお願いいたします。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君)  (5)の民間開発における排水対策の指導強化についてお答えを申し上げます。  掛川市では、面積が 1,000平米以上 3,000平米未満の住宅や工場用地の造成など、区画形質の変更を伴う土地利用事業の排水対策については、安全で良好な生活環境が確保されるように、掛川市土地利用事業の適正化に関する指導要綱に基づき、調整池の設置をお願いしております。  一方で、 1,000平米未満の土地利用事業については、そういった要綱に係らないので、民間事業者の判断により、排水対策は行われているという状況にあります。  このため、掛川市総合治水計画の策定を進める中で、浸水想定区域の解析結果や地域の実情などを勘案しながら、指導要綱の改正も含めて検討してまいりたいと、そのように考えております。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。17番、山本裕三君。 ◆17番(山本裕三君) 地域を回っていますと、ここに側溝がないのとか、よくあるんです。どう考えてもこっちに流したほうがいいじゃないとか、そういう地域があって、やはり御近所の方が非常に心配されているということもございます。  それと、なかなか 1,000平米以下で調整池を造ってくれというのは厳しいかもしれませんが、ただ、ここをコンクリートで引かないで、ある程度砂利だったりとか、水を吸うような形にしていただけたらどうかというような提案はできると思いますので、ぜひ前向きに進めていただきたいというふうに思います。  宅地の開発は、人口を増やすという目的もありますので、これも冒頭お話しをしましたが、道徳と経済のバランスをぜひ取っていただきたいというふうに思っております。  さて、治水は政治の礎という言葉、昭和57年 9月、台風18号で逆川、原野谷川の水があふれ、57年は私が生まれた年でございますが、市内全域が浸水をしまして甚大な被害を受けました。その後、二度とそのような災害が起きぬようにと、激甚災害対策特別緊急事業として河川の大改修事業がされました。その完成時に石碑に元榛村掛川市長が記した言葉だそうです。治水は政治の礎。昨日の県知事選挙においても、やはりこの水が大きなテーマでございました。利水や治水は、古来から政治行政の根幹をなすものであって、政治そのものと言っても過言ではないというふうに私は思っております。
     私は、政治の役割が自然と向き合うという原点回帰をしているんではないかというふうな感じもしております。市民の皆様とお話しすると、先ほどお伝えをした昭和57年の台風18号の記憶があまりにも鮮明で、もう二度とあのような災害は起きてほしくないという強い思いがあります。  ぜひ久保田市長には、津波対策と併せて浸水対策にも御尽力いただきたいと思っております。そして、陸前高田市で副市長、津波、これもやっぱり水なんですね。今回のリニアの問題、これもやはり水でございます。今回の治水も水ということでございます。  命の水ではございますが、人の命を奪うというか、危険にさらす側面もある、本当に水ということでございます。  市長、ぜひ最後に治水・利水に関しての市長の思いを聞かせていただきたいと思います。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君)  (5)の質問を締めくくる形で水そのものに関するお尋ねがありましたので、お話しを申し上げたいというふうに思います。  本当におっしゃるとおりだというふうに思いまして、政治の役割というのは、本当に大きな話をすれば、もう水との関わりそのものと言ってもいい。これはもう歴史的にそうだというふうに思うんですよね。  掛川市は、先ほど来話があるんですけれども、水の歴史に非常に苦労してきたというふうなね。今年で掛川市の水道事業、これは結構全国的に早かったんですけれども、 100年の節目の年だということで、先日も水道感謝のつどいに出たわけでありますけれども、昔は掛川に嫁にやるなというふうな、水で苦労するのは確実だからというふうな、今はそういう言葉はないので来ていただきたいんですけれども、そういうふうなことがあったぐらい、水の確保に苦労してきた。ですから、農業ため池の数も 200以上あって、県内一ですよ。菊川と掛川と合わせれば、県内のため池の半数以上を占めるというふうな状況の中で、知事選も水の問題、かなりクローズアップされましたけれども、非常に大事であろうというふうに思っているわけでございます。  一方で、水による災害、これは津波であれ、あるいは豪雨災害のときの内水・外水氾濫、両方であります。昭和57年の災害については、私もまだ 5歳か 6歳ぐらいですので、記憶はそんなにないんですが、ただその後、私は西山口で逆川の近くだったので、通学路としてもいつも逆川の近くを通っていましたが、その後、逆川に大きな工事が入って、コンクリート貼りになってしまったよというふうな、そういう批判もあるんですけれど、ただやっぱりああいうのをやったおかげでね、近年は逆川が決壊することというのはなくなっていると。やっぱりそういう綿々と、いろんな取り組みをしてきた結果が今に結びついている部分もある。  一方で、まだ残された課題として、もう市内の幾つかの箇所は私もよく見たりしますけれども、近年もやっぱり、川の決壊はないにしても、内水氾濫のところで大体毎回ここはつかるよねというところがあるわけでありまして、なかなか地形的な要因もあるので、打てる対策も正直限られる部分もあるんですけれども、しかし、やっぱりその近くに住んでいる方、非常に不安を覚えているというふうなことがあるわけであります。  ですから、そういったことを、今日お尋ねいただいた流域治水も最大限に活用しながら、しっかりと水による被害の軽減、利水・治水の両方につきまして進めてまいりたいと、そのように考えております。  以上です。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。17番、山本裕三君。 ◆17番(山本裕三君) 終わります。 ○副議長(二村禮一君) 以上で、山本裕三君の質問は終わりました。  この際、しばらく休憩といたします。                 午後1時47分休憩                 午後2時00分開議 ○副議長(二村禮一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を継続します。  ここで、本会議場での密を避けるため、奇数の議席番号の議員は退席し、場外のモニターで視聴をお願いします。                  〔奇数番号議員退席〕                8番 山田浩司君の一般質問 ○副議長(二村禮一君) それでは、8番、山田浩司君の発言を許します。御登壇ください。                〔8番 山田浩司君 登壇〕 ◆8番(山田浩司君) 皆さん、こんにちは。議席番号 8番、創世会、山田浩司です。  傍聴していただく皆様、本日は御多用の中、感染症対策をして議場まで足をお運び下さりましたことに感謝申し上げます。また、インターネット中継を御覧になっている皆様にも感謝申し上げる次第にございます。  初質問ということで大変緊張しております。掛川市民に役立つ人になるために、精いっぱい努めてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。  通告に従いまして、大項目 2点、小項目 7点、一問一答方式で質問させていただきます。  大項目 1点目、子供たちがタブレット端末を活用し安心して学べる環境づくりについて。  掛川市の小中学校には、 1人 1台タブレット端末が配付され、授業で活用され始めております。しかし、保護者や現場から、支援の不足、接続トラブルなどの声が聞かれております。 6月の補正予算を見込んでも、 1か月に 1回程度の派遣が限界である状況です。  そこで、子供たちがタブレット端末を活用し安心して学べる環境づくりについて、以下のとおり伺います。   (1)番、専門的観点から支援する支援員の増員が必要であると考えるが、見解を伺う。   (2)番、接続トラブルが発生している現状の改善策について伺う。   (3)番、タブレット端末は何年で更新していくのか伺う。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。教育長、佐藤嘉晃君。                〔教育長 佐藤嘉晃君 登壇〕 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 山田議員の御質問にお答えいたします。  まず、 (1)の支援員の増加についてですけれども、本年度の当初予算におきまして、GIGAスクールサポーターを委託し、31校、年間 219回派遣することになっております。また、学校教育課内にGIGA班を立ち上げまして、職員 5名増員し、各校の不具合対応のほか、指導主事が各校に年 2回、全62回になりますけれども、訪問支援に当たっております。  そのほかにも、教員のICT活用指導力を向上させる研修や、各校の情報化推進リーダーの育成研修も新たに実施しております。  このような取り組みを進めておりますが、 4月から 5月にかけて学校の様子を聞き取る中でですが、さらに初期支援にやっぱり重点を置く必要があるということ、そういったことを考えまして、 6月補正で支援員の増員を現在お願いをしたところでございます。  今後も、現場の声を聞きながら、必要に応じてGIGA班総動員で対応のほうをしていくことも検討してまいります。  次に、 (2)の接続トラブルの改善についてですが、昨年度、回線の増強、強化を行いまして、各校 100Mbps、それから全体が 1Gbps、そういったネットワークの回線をそれぞれ 1Gbps、それから全体が10Gbpsと大幅に改善しました。  現状では、小規模校やインターネット接続に時間差がある場合は問題なく利用できておりますが、大規模校や人数が多い学級において、一部接続の遅延などの報告を受けております。  そこで、 1学級に 3個ずつ配付したモバイルルータの併用や、同じ瞬間にクリックする人数の分散、Wi−Fiの再接続等の対応で大部分が改善できてきております。  現在、各校の接続がスムーズになるように、運用業者と情報を共有し、改善点を明確にするための情報収集を行っております。今後もストレスなく処理できる安定した通信環境の構築を目指してまいります。  最後に、 (3)のタブレット端末の更新時期についてですが、メーカーのホームページによりますと、 1人目の所有者を基準にした使用年数が 3年から 4年で、耐用年数はそれよりも長いというふうにされています。今回の端末は物品購入で整備しましたが、端末管理ソフトやフィルタリングソフトについては 5年間使用できる契約となっております。よりまして、少なくとも 5年間は使用する見込みでありまして、その後も効果的な用途があれば、可能な範囲で継続的に使用することも視野に入れております。  端末の更新時期の判断材料としましては、OSアップデートの状況や効果的なアプリが使えるかなどを考慮し、 5年から 6年後を目安に端末の取扱いについては判断したいと、そのように考えております。  私からは以上でございます。 ○副議長(二村禮一君) 第 1項目について再質問ありますか。小項目の番号を述べてから発言するようお願いします。 8番、山田浩司君。 ◆8番(山田浩司君)  (2)番、 (3)番には、大変分かりやすい説明をありがとうございます。  引き続き学校のほうへの御支援をよろしくお願いいたします。   (1)番についてお願いたします。  現場では、先生方の話を少し聞いてみますと、若い先生が中心になって進めてくれているから大変ありがたいという学校と、タブレット端末をできる先生が少ないと、ついては大変困っているというお話も伺っております。先生方からほかに、通常業務プラスタブレット研究という状態で、苦手だから使うたびに不安が募ってくると、そんな話も聞いております。  今さっき接続障害の話も少ししましたけれども、接続障害につきましても、一斉に使うとか、例えば理科室のような特別教室に持っていって使うとつながらなくなるとか、学校に応じて接続状況についてもいろいろあるようなお話を伺っております。  保護者のお話を聞いてみますと、保護者のほうからも、専門的に助けてくれる人がいないと、学校現場が困ってしまうんではないかと。入れたはいいが、少し不安だと。つながらないと子供から聞くけれども、授業が止まらないのとか、授業が止まるのであれば、確かな学力は一体どうなっているのかと、またそんな話を聞いております。  その中で、今、教育長のほうから今後対応していくというお話がありましたけれども、予算の増加についてはいかがでしょうか。よろしくお願いいたします。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。教育長、佐藤嘉晃君。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 今のところは 6月の補正で 300万円ほどつけて、今、お願いを、審議をこれからされるところだと思うんですが、その後ですけれども、今、いろいろと学校現場でチャレンジをしております。ですから、今、議員がおっしゃったような不具合だとか、いろんな問題がまだこれからも上がってくるかと思うんですけれども、その中で、やはり先生方御自身も、やっぱり自らしっかり学んでいきながら吸収していくということの力も私どもも期待しておりますし、チャレンジして、課題が見えたところで、それをまた情報共有して、次は失敗しないようにということで、実は私のほうからも 4月の校長会で、とにかく使う、使うことをまず最優先してくれということで、使うことが目的となった授業でもいいと。使う中で課題が出て、今言った整理しながらですが、使わないことには次のステップへ行かないんですね。  ですから、今、この初期の対応でいろいろと問題を保護者や子供から、または教員からいろいろ聞かれているかと思うんですけれども、そこが乗り越えられたら次のステップ、確かな学力のその先ですね。そこを目指すように情報化推進基本計画も立てておりますし、そういった先生方、堪能な先生が情報委員、各校に 1人置いておりますけれども、そういった方を集めて、さらに共有して、使えない不安を持っている人の不安を払拭できるように、各校の研修でも充実させていきたいし、市内の情報研究でも研修を充実させていきながら、今の若い人たちは得意だけれど、ベテランの人は苦手だというところのこちらの部分ですね。そこのほうも少しずつ解消できるように努めていきたいと、そのように考えております。  以上です。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。 8番、山田浩司君。 ◆8番(山田浩司君) 今お話を伺いまして、ぜひこの接続トラブルを含めて、確かな学力を子供たちが身につけるために、こういった支援員も含めて、前向きに検討をしていただけるとありがたいです。またよろしくお願いします。  続きまして、第 2項目、 2点目に入らせていただきます。 ○副議長(二村禮一君) はい、お進みください。 ◆8番(山田浩司君) 第 2項目、 2点目、誰もが楽しめるパラスポーツの推進について。  平成23年 8月、スポーツ基本法第 2条第 5項において、スポーツは、障害者が自主的かつ積極的にスポーツを行うことができるよう、障害の種類及び程度に応じ必要な配慮をしつつ推進されなければならないと制定されました。そして、文部科学省は、スポーツ基本法に基づき、平成24年 3月、スポーツ基本計画を策定し、障害者スポーツの推進を図っておる状況です。本県でも、平成29年、静岡県スポーツ推進計画を出し、障害者スポーツの推進を図っております。  本市では、国に先駆け、平成22年、掛川市スポーツ振興計画が立てられ、平成30年度をもって終了している状況にあります。その中で、本年度施策名、誰もがスポーツを楽しめる環境整備とし、子供から高齢者までが楽しめる取り組みを行っています。  令和 3年度予算では、スポーツ指導者、スポーツ団体の育成する支援に 110万 4,000円とスポーツ参画人口の拡大に一般財源より 1,952万 1,000円を掲げている状況でございます。そのほか、様々な事業計画が概要で示されている状況です。  また、掛川市では、夏のオリンピック・パラリンピックへ 3名の選手を輩出し、出場選手を支援しています。明日は、聖火ランナーとして、本市の代表として何人かが聖火を持ち走ります。そのための支援もしています。  ここまで、国、県、市の様子について少し説明させていただきました。  さて、障がい児、障がい者のスポーツについて、市民の声を聞いてみますと、障がい児、障がい者のスポーツ企画が出てこない、あまり見たことがない。それから、障がい者スポーツ、パラスポーツとも言われますけれども、内容については、車椅子バスケ、ブラインドテニス、ブラインドサッカーとか、ボッチャとか、アキュラシーなどのスポーツがありますけれども、掛川市では、障がい者の取り組める内容が少ないため参加がしにくいとか、市民交流フェスティバルの後に、障がい者スポーツフェスティバルのようなものをやってほしいというような声が聞こえてきました。  障がい児を対象としたスポーツ団体の代表者のお話を伺うと、障がい児にとってスポーツはとても大切なものの一つになっていると。スポーツは脳のストレスの発散にもつながっており、療養につながったりもなっていると。また、スポーツを通して、障がい児と高齢者、障がい児と健常者などの人とのつながりを持つことも可能になり、これからの社会にとっても大切なことであるという話を伺っております。  また、障がい児の社会参加という視点に立ってみると、障がい児の自立、社会参加の視点から、スポーツが社会参加の一助となることにも相当するということも伺っております。一億総活躍社会と言われる中、本市は今後、子供から高齢者に障がい者も含めて考えて、そしてスポーツを通してそれぞれの交流を生み、そして障がい者のさらなる社会参画を進め、全ての市民が生き生きと暮らせるまちに向かっていくべきと考えます。  そこで、以下について伺います。   (1)番、誰もがスポーツを楽しめる環境は、障がい者も含めて考えるべきであると考えますが、見解を伺います。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) この質問につきましては、協働環境部長のほうからお答えをさせていただきます。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。都築協働環境部長。 ◎協働環境部長(都築良樹君) 誰もがスポーツを楽しめる環境についてですが、掛川市では、市民一人一人が自ら興味や関心、体力に応じて、いつでも、どこでも、誰でも主体的にスポーツを実践できる環境づくりを進めており、掛川市体育協会との連携も行い、スポーツ参画人口の拡大を図っています。  今後も性別、障がいのあるなしに関わらず、ライフステージや運動能力に応じたスポーツ機会への充実を図っていきたいと考えています。  以上です。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。 8番、山田浩司君。 ◆8番(山田浩司君) 質問させていただきます。 (1)番についてです。  スポーツの機会の充実をというお話でした。広報かけがわなどを見ますと、いろんなスポーツの充実ということで、いろんなスポーツを見ることがあります。  私、広報かけがわのバックナンバーを 3年ほど、コロナ禍の前のバックナンバーをずっと見てきましたが、なかなか障がい者のスポーツというところに、私の見方が悪いかもしれませんけれども、見たことがないんですけれども、その広報についてはいかがでしょうか。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。都築協働環境部長。 ◎協働環境部長(都築良樹君) 広報において、障がい者、障がいのある方が取り組めるスポーツの一覧という形で今まで広報したことというのはあまりありません。それは、やはり障がいを持つ方がスポーツを始めたり、あるいは継続したりするためには、私たち障がいがない者が考えるよりなかなかハードルは高いんですね。それは、障がいの程度、あるいはこのスポーツに求める目的、機能回復であったり、体力づくりであったり、やはり継続のためには介護、介助をしてくれる人たちの存在もありますのでね、こういったものを一体的に環境を整えた上でないと、なかなかこのスポーツをPRして、さあどうぞというわけにはいきません。  ですので、我々は、体育協会等とも協力しながら、このスポーツを実施できるだけの指導体制も含めて、まずは環境整備に取り組むべきだと、そのように考えているところでありまして、その結果、今のところはこういったスポーツをさあどうぞというような広報はありませんけれども、確実にこれを進めるための準備を進めているところであります。  以上です。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。 8番、山田浩司君。 ◆8番(山田浩司君) 環境整備を整えるというお話がありましたので、そのことも含めて、その (2)番のほうに入らせていただきます。 ○副議長(二村禮一君) はい、お進みください。 ◆8番(山田浩司君) 今後、様々な障がい者スポーツの指導者育成が必要であると考えますが、見解を伺います。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) この件につきましても、協働環境部長からお答えいたします。 ○副議長(二村禮一君) はい。答弁を求めます。都築協働環境部長。 ◎協働環境部長(都築良樹君) 障がい者スポーツの指導者育成についてですけれども、障がい者スポーツの裾野を広げるためには指導者の育成が必要と考えており、掛川市体育協会などの関係団体や市民に対して、静岡県障害者スポーツ協会が開催する障がい者スポーツ指導者養成講習会や障がい者スポーツ指導員派遣事業の情報提供などを行っています。  今後、県協会と連携強化を図ることで、指導者育成の推進をさらに充実してまいりたいと考えています。  以上です。
    ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。 8番、山田浩司君。 ◆8番(山田浩司君) お話しの一部にも今ありましたけれども、障がい者の指導について、やはり専門的な技術が必要になるのかなというふうに感じております。  スポーツの内容によっては、障がいの種類、それから障がいの程度というものもありまして、そこで指導する人というのは、やはり専門的な技術の習得は必要になるかと思いますので、ぜひ今後とも、今お話しがあったように進めていただけるということで、ぜひお願いしたいと思います。  続きまして、 (3)番にお願いします。 ○副議長(二村禮一君) はい、お進みください。 ◆8番(山田浩司君) パラスポーツを推進するということ、障がい者スポーツになりますが、推進することで、多くの市民が理解し、掛川市全体で盛り上げていけば、障がい者や子供との交流も生まれると考えますけれども、見解を伺います。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) この件につきましても、協働環境部長からお答えいたします。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。都築協働環境部長。 ◎協働環境部長(都築良樹君) パラスポーツを通じた交流についてですが、パラスポーツには様々な競技種目があり、競技性が強く、敷居が高い種目もありますが、一方で、子供からお年寄りまで、誰もが気軽に楽しめる、親しめる競技種目もあります。そのような競技種目を活用して、交流の機会をつくっていきたいと考えております。  以上です。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。 8番、山田浩司君。 ◆8番(山田浩司君) 様々なスポーツということで、ちなみに掛川市ではどのような障がい者スポーツに取り組んでいるか、御紹介いただけますでしょうか。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。都築協働環境部長。 ◎協働環境部長(都築良樹君) 全てを調査しているわけではありませんけれども、障がい者の方々、それぞれ御自身のいろんなスポーツの目的に合ったスポーツを選択していらっしゃると思います。  その中で、掛川市が特に関係団体から要請を受けて、あるいは市民活動団体がこんなことを今後実施していきたいよという種目の中には、やはり一番人気はボッチャです。ボッチャの貸出しの用具も掛川市では用意をしていまして、要請に応じて貸出しを行っているところであります。  以上です。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。 8番、山田浩司君。 ◆8番(山田浩司君) ボッチャという話が出ましたので、 (4)番へ入らせていただきます。 ○副議長(二村禮一君) はい、お進みください。 ◆8番(山田浩司君) 市長からも所信表明演説のところでお話しが、支援の方針があったとおり、お茶の振興をということで、お茶のまち掛川ということで、例えばボッチャに茶を掛けて、ボッチャをこれからも市で推進するということはいかがでしょうか。見解を伺います。 ○副議長(二村禮一君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君)  (4)のボッチャの質問に関して答弁をさせていただきます。  ボッチャの推進についてでありますけれども、パラリンピックの正式種目でもあるボッチャでございますが、これは、ボールを投げたり、あるいは転がしたり、ほかのボールに当てたりして、いかに目標の白いボールに近づけるかを競う、カーリングをよく見たことがある方はちょっと似ていると思うんですけれども、カーリングのようなスポーツで、老若男女、障がいの有無にかかわらず、全ての人が一緒に楽しめ、市内でも人気が高まっているというふうに認識しております。  掛川市では、パラスポーツの普及を目的にボッチャを 2セット、用具を購入し、スポーツ推進委員を中心に体験会等を行っており、小中学校でも活用されているというふうに聞いております。  今後は、ボッチャを体験した後は、せっかく茶が掛かっておりますので、ボッチャの後に参加者みんなでお茶を飲むというふうなことも含めて、ボッチャの普及、小中学校や高齢者施設等で御利用いただけるような、そういったような啓発に努めてまいりたいと思います。 ○副議長(二村禮一君) 再質問ありますか。 8番、山田浩司君。 ◆8番(山田浩司君) 前向きな回答をありがとうございます。  あるサイトを調べますと、やはりボッチャのセットは非常に高価なものになりまして、 1セット 2万 8,000円ぐらいということで、私には非常に高価なものと感じておりますけれども、このボッチャは、学校現場でも、私も実際子供とやってみまして、物すごく盛り上がるんですね。それで、ルールも簡単ですし、教室を使うこともできますし、お年寄りも近くの公民館で、今、輪投げなどを高齢者の皆様はやっておりますけれども、ボッチャも一緒に障がい者の皆様とやることもできますし、非常にこれを進めればさらに広がっていくかと思います。ぜひ前向きにこれからも進めていただきたいと思います。  以上をもちまして、私の質問とさせていただきます。 ○副議長(二村禮一君) 以上で、 8番、山田浩司君の質問は終わりました。  ここで、奇数の議席番号の議員は入場をお願いいたします。                  〔奇数番号議員入場〕 ○副議長(二村禮一君) この際、しばらく休憩といたします。                 午後2時35分 休憩                 午後2時45分 開議 ○議長(松本均君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を継続します。               18番 窪野愛子君の一般質問 ○議長(松本均君) 18番、窪野愛子さんの発言を許します。御登壇ください。                〔18番 窪野愛子君 登壇〕 ◆18番(窪野愛子君) 本日の一般質問、しんがりを務めます窪野愛子でございます。  このたびの改選に伴い、心機一転、会派名、市民派・公明倶楽部を立ち上げました。何より、掛川市民の安全・安心、日々の暮らしの幸せのために働くという理念の下、行政への監視機能と政策提案を発揮すべく、議会人としての職責を全うしていく所存でございます。  さて、令和 3年も半年が過ぎようとしている中で、今年も巡ってきました男女共同参画週間。内閣府男女共同参画推進本部では、男女共同参画社会基本法の公布・施行日である平成11年 6月23日を踏まえ、毎年 6月23日から29日までの 1週間を男女共同参画週間として、多様な取り組みを通じ、男女共同参画社会基本法の目的や基本理念について、国民の理解を深める取り組みを行ってきました。  今年も広く男女共同参画を推進し、啓発するために、キャッチフレーズを募集しました。今回は少し趣を変えて、15歳から20歳までのユース世代を対象に「これからの時代を創り上げていくのはみなさんです。自分の信念に従い、いろいろな生き方、自由な考え方をすることで、無限大の未来を創造していこう!」と呼びかけ、募集したところ、 2,785点の応募がありました。  その中で、見事最優秀作品に輝いたキャッチフレーズは、「女だから、男だから、ではなく、私だから、の時代へ。」、群馬県在住の20歳の方の作品でした。このキャッチフレーズは、広報かけがわの18ページ、右側でしたけれども掲載されています。   8年前の初登壇以来、私は、 6月の定例会一般質問では、本市の男女共同参画社会の早期実現を願って様々な観点から質問をしてきました。 8年という歳月を経て、世の中の風潮も、この議場の景色も随分と変わってきたように感じていますが、皆さんはいかがでしょうか。  庁内組織に目をやれば、今年初めて参与の肩書ではなく、ようやく女性の健康福祉部長が誕生いたしました。女性の係長以上の人数も昨年度より 5人増え、52人となりましたが、まだ全体の22.9%です。今後、30%以上の数値目標を掲げ、全庁的に鋭意努力していただきたいと存じます。  本年 3月、世界経済フォーラムが公表したジェンダーギャップ指数によりますと、日本は 153か国中総合 120位でした。特に、政治、経済分野においては、女性議員や閣僚、そして管理職の少なさから、その指数は最低レベルの 147位でした。男性優位の固定観念が今なお日本には根強いことを物語っております。  かつて、この議場にも、女性市議が 1人も存在しない時代がありましたが、社会のあらゆる分野において、意思決定の場に女性の参画が必要との声の高まりとともに、まずは 1人、次は 4人、そして、今年 4月の選挙では、何と 6人の女性市議が誕生いたしました。第 3次掛川市男女共同参画行動計画では、令和 3年度末に女性市議 5人という目標値が示されていましたが、その目標は見事に達成されました。  だがしかし、その一方で、行動計画に掲げられた施策が遅々として進まない分野も多々あることから、大項目 1点目の質問をいたします。  男女が共に個性と能力を発揮できるジェンダー平等社会の実現に向けた取り組みについてお伺いいたします。  本年度は、第 4次掛川市男女共同参画行動計画を策定する年に当たっております。従来からの性別による慣行や、固定的な役割分業意識からの脱却を図り、あらゆる場面での男女共同参画をスピード感を持って進めていく必要があると思います。  国では先頃、男性の育児休業取得や育児参加を促す改正育児・介護救護法が成立し、出生時育児休業が新設されました。つまり、男性版産休ということになります。夫婦が共に協力して家事や育児を分担し、安心して子供を産み育てることができる環境の整備を図ることで、今後ますます深刻化する少子化に歯止めをかけたい狙いがこの法改正には込められているようです。  ちなみに、本市の男性職員の令和 2年度育児休業取得者は 1人でした。昨年は 1人もいなかったようです。今後、育児休業をはじめ、出産休暇や育児参加休暇の取得者を増やすために、家庭、地域、職場において、さらなる意識啓発が必要ではないでしょうか。  国連が掲げる持続可能な開発目標SDGs。世界を変えるための17の目標の 1つに、ジェンダー平等の実現が掲げられています。本市では、以前から、男女共同参画推進委員会を中心に、男女平等や男女共同参画社会について、啓発推進活動を行ってきました。かつては、「かけはし」という名称の情報誌を作成し、全戸配布してきました。経費削減もあってか、現在は「ゆめこらぼ」と改名し、組内回覧となっていますが、地域への啓発活動は続けられてきました。  また、中学生を対象にしたデートDV防止の講座や、小学校や学童保育所での絵本の読み聞かせなども行い、若年層への意識啓発を図ってきました。  しかしながら、あらゆる場面で、男女共同参画が進んでいると思う市民の割合は、いまだ40%にも満たない状況です。  それでは、小項目 1点目の質問です。  ジェンダー平等の観点を取り入れた施策を増やすことが、誰もが暮らしやすく、多様性に富んだまちづくりには必要と考えますが、市長の見解をお伺いいたします。  小項目 2点目です。  市職員のライフ・ワーク・バランスの啓発を促すために、市長以下、幹部職員がイクボスとなり、職員の意識改革や職場環境の改善を図り、勤労意欲を高めるために「イクボス宣言」はできないか、市長のお考えを伺います。  イクボス宣言につきましては、ちょうど 2年前、市長が副市長として着任されたとき、当時の市長とツーショットでの宣言の有無についてお伺いしたところ、本市では、男性職員の育休の取得や短時間労働の導入など、働き方改革を進め、職員のワーク・ライフ・バランスの実現に向けて取り組みを進めてきたので、あえて宣言をするまでもなく、既にイクボスではないかとの御回答でした。  確かに制度や環境は、以前よりは整えられてきましたが、本市の男性職員の育休取得者の現状を見る限りでは、せっかくある制度を生かし切れていないと思います。存在する制度を当然の権利として利用することができるように、背中を押してあげる職場のボスの存在が必要と思いますが、いかがでしょうか。  以上、登壇にての質問を終わります。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。                〔市長 久保田崇君 登壇〕 ◎市長(久保田崇君) 窪野議員の御質問にお答えをいたします。  まず、 (1)のジェンダー平等の観点を取り入れた施策についてでございますけれども、ジェンダーの平等は、性別にかかわらず、自らの意思によって個性と能力を十分に発揮し、誰もが生き生きと幸せを感じながら暮らすことができる社会を築くための重要な観点であるというふうに考えます。  掛川市の令和 2年度の審議会等委員に占める女性の割合は42.4%で、県内35市町の中で最も高い割合ですね。ベストというか、 1位ですね。また、昨年度、性の多様性に配慮するため、公的書類における性別記載基本方針を策定し、男女共同参画社会の実現に向けた取り組みを推進しております。性別記載を見直したり、不用なものを削除したり、あるいはその他という欄を作ったりということですね。  本年度、第 4次掛川市男女共同参画行動計画を策定するに当たり、LGBTなどの性的少数者を含めたジェンダー平等の観点や、新型コロナウイルスによる女性への深刻な影響を踏まえ、性別による固定的な役割分担の意識を解消し、家庭、地域、学校、職場など、様々な場面で男女共同参画を推進する施策を検討してまいります。  次に、 (2)の「イクボス宣言」についてでありますが、掛川市役所は、平成31年 3月 1日付で、掛川市が実施する「子育てに優しい事業所」の認定を受けております。また、令和 3年 3月には、仕事と子育て・介護の両立を推進するための具体的な行動計画を盛り込む形で、特定事業主行動計画を改定いたしました。  具体策の一つとして、男女問わず、子供を授かることが分かった時点で、育児に関する制度を一覧化した育児プランシートを上司に提出しています。シートを活用し、本人が希望する休暇の種類や期間などを事前に相談することで、職場の対応をしやすくするなど、子育てをしやすい職場環境づくりを推進しております。  こうした取り組みによりまして、先ほど答弁の中では 1名ということでありましたが、令和 3年度の男性職員の育児休業取得者、育休の取得者は 3人となるほか、令和 2年度における男性職員の育休取得可能者に対する育児参加休暇所得率、育児参加というのは、短期の 5日以内の休暇ということですね。育児参加休暇取得率は55%、妻の出産休暇取得率は70%となっているところでございます。  イクボス宣言について、今回もまた御提案がありましたけれども、今さらというタイミングで少し気恥しい部分もありますので、そういった宣言をしなくても当たり前のように育児参加が進むように、職員への周知に今後も努めてまいります。  以上でございます。 ○議長(松本均君) 第 1項目について再質問ありますか。小項目の番号を述べてから発言するようお願いします。18番、窪野愛子さん。 ◆18番(窪野愛子君) それでは、 1点目の質問でお願いいたします。  今、市長のほうからお話しがいろいろございまして、まず、その審議会等の女性の比率というか、それが42.4%ということを伺いました。確かにこれは県下で一番高いということを認識しております。  しかしながら、ここは問題があるんですけれども、今詳しく調べたわけではございませんけれども、かつて私が伺ったところ、 1人の人が幾つもの役を兼任している。本当の 1人の人が 1つの役をやってという数値からいくと、これはちょっと違うのではないかなと思いますけれど、いかがでしょうか。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) 御答弁申し上げます。  確かに 1人の方が複数のことを務めているケースはあるかもしれませんが、それを多用して、単に数字を上げるためにそうしているわけではないというふうに思っております。  現に、例えば防災会議等の女性委員というのは、これはもう本当にいろんな方にお願いをして、自主防災会の女性支部の方とか、様々な方に入っていただくことによって、別にこれも数字を上げるためということではなくて、それこそ避難所で女性に必要ないろいろなものというものが、もちろん男性には分からない部分とか、いろんな配慮を要するということがこの間言われておりますので、そういった結果であるというふうに認識をしております。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。18番、窪野愛子さん。 ◆18番(窪野愛子君) 今伺って分かりました。  であるなら、広くいろんな方に加わってもらう。それが一つは男女共同参画をより進めることになるかなとは思います。そして、女性だから誰でもいいということではない。これからは、女性と限定しないで、人としてその役にふさわしい人、そういう視点で選んでいくことがまずは大事、もう今、40%近くまで達成しているんでしたら、次はそうしていただけたらと思います。  そして、先ほど、防災会議のお話出ましたね。いつでしたかの新聞に、掛川市は、そのあたりが進んでいるという、大きく報道がありました。  私、何度も何度もこの女性の参画ということで質問させていただきまして、令和 2年11月にも、ジェンダー平等を進めていく課題について、前市長にですけれどもお伺いしました。そのとき、前市長は、自治会役員の女性の割合が、令和 2年度で 3.2%と低い、市役所における男性の育休取得率が低いことなどから、ワーク・ライフ・バランスの取り組みが十分でないと考えるということを御答弁されております。  私は令和 3年のことは申し上げなかったんですけれども、今、市長からは、令和 3年度の育休を取る方が増えているというお話も伺いました。市長が考える、まだまだこのジェンダーフリーというか、平等になっているとは、ちょっと私はまだ思えないんです。  先ほど私が挙げたように、一生懸命、いろんな男女共同参画推進委員会等々も取り組みをしてくださっていまして、ここまで現在来ています。もう20数年来その男女共同参画については啓発もしてきました。でも、今この時代にこの状況ということで、このジェンダー平等がまだそんなに進んでいないこの状況について、先ほど言ったように、前回私が質問したときに前市長がこのような課題があるとおっしゃっていましたが、申し訳ないんですけれども、久保田市長は、前市長とは何歳違うんでしたか。20も幾つも違う、その観点から、ちょっと意味が違うと思うんですけれども、もしよかったら久保田市長が今考える、このなかなか掛川市のジェンダー平等が進んでいないともしお思いでしたら、どのあたりに原因があるか、ちょっと伺いたいんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君)  (1)のジェンダーのことについて、再質問に答弁申し上げます。  松井前市長は、私の母と同級でありまして、30ほど違うわけでございますが、このジェンダーの認識については、そこまで前の松井市長と違うかどうか分かりませんが、私としては、まだまだ改善の余地があるというふうに思っています。  ただ、最終的には、そのジェンダーとかを言わなくてもいいようにならないといけない。宣言だってしなくても、わざわざしなくてもいいようにならないといけないしというのが我々の最終目標だろうというふうに思いますが、まだそこまで達していない。  審議会の委員とかでいい数字が出ているのは、これはある種、我々の努力もあろうかと思いますが、実現しやすいところ。また、短期的にね、審議会の委員というのは年間で変わったりとかということがありますので、比較的取り組みやすいところもある。  ところが、先ほど話しがあった、例えば女性の、私ども市役所の中の部長級ということでは、今年は大竹部長が誕生しているということで、御本人には度々名前を出して大変申し訳ないなと思いますが、もう別に大竹部長が答弁するのは普通のことで、何ら珍しいことではありませんが、ただ、こういうその幹部級の職員で女性の方が誕生するというのは、今日明日決めたからといってすぐになるわけではないですよね。採用するところから、部長というのはいきなり誕生するわけではない、特に市役所内の組織では。やっぱり年功序列というのがあるわけなので、一定の期間を要する。  もっとも私も副市長時代から採用に関わっておりますが、若い方の中で女性の職員、非常に優秀な方多いですね。多いと思いますので、ただ、採用した方が成長されて、そういうポジションに就かれるというのは、やっぱり相当な期間を要するということでありますので、どうしてもそういう面では一定の時間をいただかないとできないところもあるんだろうというふうに思っております。  その中で、最近ではやはり男女だけではなくて、多様な性というふうなことで、LGBTも含めたいろいろなことがありますので、そういったことについても、氏名性別記載とかね、そういうところについては取り組みを始めておりますけれども、しっかりと引き続き進めてまいりたい、そのように考えております。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。18番、窪野愛子さん。
    ◆18番(窪野愛子君) 平成29年 3月、第 3次行動計画が策定されました。その時代のときは、今から 4年くらい前になるんですが、コロナという状況はなかった。今こういう、現在コロナ社会で、このコロナが収束しても、コロナ前の時代には戻れないというようなお話もいろいろ聞いております。  そうした今、その中で第 4次行動計画を策定してくださるということですけれども、その第 3次は 100ページぐらいのボリュームのある計画だったんですけれども、やっぱりそれを、せっかくそうしたつくったものをきちっと市民の人に届けなければ、それの行動計画ですから、計画を実際に動かさなければいけないですよね。そのときに、やっぱりダイジェスト版というかね、それも必要だと思いますけれども、この次につくる第 4次行動計画、市民への周知についてはどのようにお考えか伺います。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。山本企画政策部長。 ◎理事兼企画政策部長(山本博史君) 今、窪野議員からお話しございました男女共同参画行動計画、ちょうど 100ページぐらいの冊子でございます。  これについては、回覧等でいろいろ回していたということでございますが、今、議員がおっしゃいましたように、個別にこの計画の中身を市民の方にお伝えするというのは非常に大切なことですので、今、御提案をいただきましたので、審議会等の委員さんにお諮りをしながら検討していきたいと思います。  以上です。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。18番、窪野愛子さん。 ◆18番(窪野愛子君) そうですね。本当に手に取ってその書かれていることが分かる、腑に落ちるような、難しい言葉ではなく、つくっていただけたらと思います。  それでは、大項目の 1の (2)の質問でございます。 ○議長(松本均君) はい、お進みください。 ◆18番(窪野愛子君) 今、イクボス宣言につきましては、今さらというような、恥ずかしいとかというお話しがございましたけれども、イクボス宣言、いつ始まったのかなとちょっと調べてみました。平成28年12月27日に、霞が関の厚生労働省にて、まずは塩崎厚生労働大臣をはじめとする職員約60人がイクボス宣言を行いました。これは、中央省庁としては塩崎議員が初めてだということでございます。そして、現在の田村厚生労働大臣は、令和 2年11月、イクボス宣言されたようです。  と思うと、別に今からでも全然恥ずかしくないんではないかなというふうに私は思ったんですけれども、ちなみにこの静岡県では、平成29年 1月に、川勝知事と副知事、各部局長28人の方が、全ての職員が仕事には働きがいを、生活には生きがいを感じられるようにワーク・ライフ・バランスを推進すると宣言書に署名をし、全庁を挙げて取り組んでいるようです。  先頃、県の行政経営課の係の方に伺ったところ、毎年働き方改革を進めるために、イクボス会議を数回開催して、改めて毎年イクボス宣言をして、宣言書にサインをして、それを机のところに掲げているといふうなことまで伺いました。  少し余談ではありますが、市長は就任後、間髪入れず地球温暖化防止のため、国民運動、クールチョイスに賛同し、積極的に推進していくことを宣言されましたが、非常にすばらしいことだと思います。イクボス宣言につきましても、ぜひいま一度、御検討をお願いして、次に移らせていただきます。 ○議長(松本均君) 答弁願います。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) すみませんが、答弁をさせていただければというふうに思いますが、宣言とあれば何でもするというわけでもなくて、一応、吟味をしたいというふうに思います。  それで、私、副市長時代から、いろいろな若い職員ともいろんな話をさせていただく中で、実はすばらしいと思ったことがあります。まだコロナ前だったんですけれども、夜の会合に誘ったところ、ある若い職員、男性です。そうしたら、今日は僕は行けませんというふうに言われて、その理由として、今日は僕は晩御飯当番だから行けないということを言われて、まあ、私が誘ったから断ったのかもしれませんけれどもね。ただ、そういう回答が返ってくるということは、私はすばらしいなというふうに思って、ちょっと私の頃にはまだ考えられなかったようなことがもう起こっているということでありますので、もうそういう認識に多分若い職員なんかはなってきているんだろうという中で、わざわざ宣言をあえてするというところが、もう今さら多分新聞記事にもしてくれないというふうにも思っているので。  ただ、宣言の有無ではなくて、やっぱりそういったことがもう自然になっていくような、我々はもっと若い職員から学ばなければならないと思いますが、そういうところも含めて、取り組みをさらに進めてまいりたい、そのように思います。 ○議長(松本均君) 大項目 2でよろしいですか。 ◆18番(窪野愛子君) 続いているので。 ○議長(松本均君) 再質問ですか。 ◆18番(窪野愛子君) すみません。はい。 ○議長(松本均君) 再質問、窪野愛子さん。 ◆18番(窪野愛子君) すみません。今、大変いい御答弁伺いました。  私は、久保田市長はもう本当に現在もイクボス。もうずっとそう思っていますけれども、やはり申し訳ありませんけれども、もうちょっと年齢の高い人たちというのは、まだまだ固定観念というかね、それが拭えない。ごめんなさい、勝手に決めつけて申し訳ないんですけれども。やっぱりそういう人たちの意識を変えるというか、そういう宣言をすることによって、自分もそれを目指さなければというようなことで、職員に対してそういう温かな柔らかい気持ちになれる。  ちょっとテレビで見ていたんですけれども、育休が 100%取れる会社の話があったんですけれど、そのときの担当の方は、どうしてその 100%ができたのですかと言ったら、奥さんが赤ちゃんを産むという報告があったときに、ではあなたはいつ育休を取りますか、向こうから、取らせてくださいではなくて促す。それで 100%になったということをお話しされていましたけれども、やっぱりそういう土壌をどんどんつくっていくことが必要ではないかなと思います。  私、いろいろ古いものを持っている人間ですけれども、令和元年、これ市長が副市長のときに新聞社の取材に答えているペーパーを大事に持っていたんですけれども、そのときに組織運営の考え方はということで御答弁していますけれども、多様な事情を抱える職員がそれぞれ活躍できるように、在宅勤務など新しい制度に挑戦したいということをおっしゃっていまして、確かに本市の在宅勤務も、ちょっと資料をなくしてしまったんですけれども、随分増えてきていますね。ぜひぜひいろんな働き方改革、お願いしたいと思います。  では、大項目 2、先ほど叫びましたけれど、いいですか。 ○議長(松本均君) はい、大項目 2で。はい、お願いします。 ◆18番(窪野愛子君) それでは、大項目 2点目の小項目 1です。新型コロナウイルス感染症対策等で悪化した財政の健全化を目指す財政改革についてお伺いいたします。  昨年来のコロナ禍の中、今後ますます厳しくなる社会経済状況の下では、前例主義や固定観念に捕らわれることなく、効率的で効果的な行政経営が求められています。  令和 3年度の掛川市行政経営方針には、行政サービスを最適かつ持続可能なものとするため、公共施設マネジメントを推進すると明記されています。当然のことながら、歳入の拡大を目指しつつ、既存の事務事業の見直しが求められています。大なたを振るうがごとき選択と集中が今喫緊の課題であると考えます。  平成28年 3月の掛川市公共施設等総合管理計画策定から既に 5年が経過し、公共施設再配置方針も示された中で、中学校区を対象とした地区説明会も行われてきました。  小項目 1点目の質問です。  行政サービスを最適かつ持続可能なものとする公共施設マネジメントを進めるに当たり、公共施設再配置方針に基づく公共施設再配置計画を今後どのような体制で進めていくのか、具体的な計画についてお伺いいたします。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) 大きな 2番の (1)、今後の再配置計画策定の進め方について答弁を申し上げます。  令和元年度に策定した公共施設再配置方針として、再配置(案)などをお示しし、この間、議員の皆様や行政改革審議会、地区説明会、アンケート調査など、様々な機会を通じて議論を進めてまいったところでございます。  今後でありますが、ポストコロナに関する総合計画の改定や、学校再編計画などを踏まえ、公共施設再配置計画としてそれをまとめまして、個々の施設ごとの統合あるいは複合化、あるいは廃止などの方向性に基づき、地域や関係者の皆様と綿密に協議をしながら、体制としては行革・公共施設マネジメント推進室を中心としながら、全庁体制でしっかりと着実に実行に移してまいります。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。18番、窪野愛子さん。 ◆18番(窪野愛子君) 平成28年に策定された、先ほどお話しがありました公共施設の総合管理計画には、もうそれをしっかりと進めるポジション、役に、市長が今おっしゃったのは、行革・公共施設マネジメント推進室ということでしたけれども、そこの人員的配置を見ると、 3人とか 4人ぐらいだったと思うのですが、やっぱり全庁的に進めることは当然のことですけれども、もっと確たる課でもそういったものをつくっていかないことには、これはなかなか進まないのではないでしょうか。今、地域の関係者、地域の人たちとの協議とかいろいろ言っていますけれど、それを進めていく根っこ、大もとがもっとちゃんとしていかないことにはこれは進まないと思っているんです。今までの答弁と、先ほどどなたかのお話しもございましたけれども、ちょっとまだ進み具合が私としては遅いんではないかなと思うんですけれども、市長、いかがでしょうか。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君)  (1)に関する再質問にお答えをさせていただきます。  行革の進め方につきましては、確かに先ほど申し上げた行革・公共施設マネジメント推進室は企画政策部内にある室でございますが、体制としては少数精鋭でやっております。ただ、彼らが扱う個別の案件ごとに、やはり部局横断的なプロジェクトチームのような形で作業チームというか、そういったものを編成して行っておりますので、その数人だけでそういった行革を進めているということでは決してない、全庁体制で進めているというふうに認識をしております。  いずれにしましても、この公共施設再配置の件につきましては、学校再編とも非常に大きな関わりを持っています。その学校再編の件につきましても、この質問の中でも、別の方の質問でもありましたが、それと併せて遅滞なく進めてまいりたいと、そのように思います。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。18番、窪野愛子さん。 ◆18番(窪野愛子君) 同じ項目でお願いいたします。 ○議長(松本均君) はい。 ◆18番(窪野愛子君) 再配置方針を見て、非常に皆さん驚かれました。くくりがあって、 1期が10年のスパンで50年。ちょっと残念ながら生きていないのかな私はと思いましたけれども、それで、気が遠くなるような話ですよね。財政上のところもすごく気になるところですけれども、やっぱり早めないことには余計にそこに投資をしなければいけなくなってしまうという思いがあるんですけれども、もう頭の柔らかいというか、やっぱり市長のこの思いで、この陣頭指揮を執ってもう進めていく時期ではないでしょうか。  平成28年ですよ。まず総合管理計画ができたのは。私が平成28年、27年かそれくらいからずっとこのことは申し上げています。そのときは、まだこの管理計画ができていない時代でしたけれども、そのときから行革審ではこのままでは大変だということをいつも警鐘を鳴らしていました。  どうですかね、市長。もっと大胆に、今までの固定観念や既存の手法に捕らわれないで、縛られないで、物事を多面的に見ることでやっていただけたらと思います。再度、同じところでお願いいたします。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君)  (1)の再質問についてお答えを申し上げます。  この行革、そして今、公共施設の再配置が問題になっているわけでございます。しがらみに捕らわれずに大胆なというふうには私も思っているところでありますが、ただ、こういう地域の施設とかそういった、まあ学校も含めてなんですが、そういったものを統合するとか、あるいは廃止するということに関しては、もっとも市民が敏感なところで、みんなやっぱり総論は賛成するんですが、自分の地域のところだけはつぶしてもらっては困るというのがある。これは当たり前の話でありまして、そういったところとどう向き合っていくか。そういった声を無視して進めることが私は適切とは思っておりません。  ですから、これについてはもう再配置の方針というのは出ておりますので、それにのっとって進めていきますが、ただ、地域とやっぱりいろんな話をさせてもらって、例えば統合するにしても、では、そのときに防災面はどうなるんだとか、いろいろなところ、あるいは交通はどうなるんだとか、いろんな多分御懸念、御不安というものがある。それに向き合いながら進めていくということが必要だと思いますので、学校再編の話も含めてでありますけれども、しっかりと議論と協議を進めながら一つずつ前に進めてまいりたい、そのように思います。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。18番、窪野愛子さん。 ◆18番(窪野愛子君) それでは、小項目 2点目に移ります。 ○議長(松本均君) はい、お進みください。 ◆18番(窪野愛子君) 平成30年 3月に第 4期掛川市行財政改革審議会から、庁内に行財政改革プロジェクトチーム設立への提案がありました。本年度の各課事務分掌表に、行革・公共施設マネジメント推進係の分掌事務として、行財政改革プロジェクトチームの設立及び運営に関することとの記載がありましたが、持続可能な市政経営を構築するために、チームの設立、このチームの設立は先ほどもう御答弁いただきましたので、行革プランの策定について、市長の御見解をお伺いいたします。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君)  (2)のチームの設立及び行革プランの策定について御答弁申し上げます。  平成30年度より改革案件ごとに業務担当職員、企画政策課の職員、過去その業務を担当していた職員、また職員ではない外部の人材等による組織横断的なプロジェクトチームを組みまして、各課の個別事業改革を支援する取り組みを進めてきております。  具体例としては、学校水泳授業の民間プールの活用でありますとか、あるいはRPAやAI技術を用いた事務効率化、写真でデータを読み取るとか、そういったものを使ったような、などの事業改革を行ってまいりました。引き続き改革の裾野を広げ、業務の効率化と市民サービスの向上の両立を図ってまいります。  また、行革プランにつきましては、今後予定されている総合計画の改定あるいは公共施設再配置計画、またDXの推進計画等の策定を踏まえまして、引き続き検討してまいります。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。18番、窪野愛子さん。 ◆18番(窪野愛子君) 今お話しをいただきました、曽我小学校のプールでしょうかね。そのお話ですとか、RPAというちょっと難しい、いろいろITを、AIを使ってとかということですね。それぐらいの、まあそれだけではないと思いますけれども、昨年はしてきていると思います。  しかしながら、私たちに以前お話しがあった現存の公共施設を維持管理するには、 1年で、インフラこれ除いてだと70億円費用が必要だと。財源はそのうち40億円。そして、結局毎年30億円、維持、建物、公共施設にかけるお金が足りないというふうなお話を伺ってきたんですけれども、この状況でそれができるのでしょうか。ちょっと心配になりました。  裾野市は、昨年から続くコロナ禍の中で、今年 2月に、かつて86億円あった財政調整基金が令和 3年度末までに21億円まで減少するとして、財政非常事態宣言を出しました。財政健全化に向けた行財政構造改革を進めています。  本市にとっても、コロナウイルス感染症が財政に及ぼした影響はとても大きく、令和 2年度は14回も補正予算を組み、対応してきました。本市の財政調整基金は、税収から見て40億円以上は必要と言われていますが、 6月補正後の令和 3年度末の残高見込みは 8億 3,000万円と減少の一途です。次代を担う子供たちのために、どのようなときでも財政の健全化を図っていく責任が私たちにはあるのではないでしょうか。  政府の骨太方針にも、財政健全化、財政の立て直しが提示されています。団塊の世代が後期高齢者に入る2025年を控え、社会保障費の増大が予想される中、今だからこそ歳出を削減するための行革プランの策定が必要ではないでしょうか。改めて市長に伺います。 ○議長(松本均君) 答弁を求めます。市長、久保田崇君。 ◎市長(久保田崇君) 行革プランについてお尋ねがありました。  行革プランそのものをどうつくるかということもあろうかと思いますが、恐らくそういう趣旨のものは、公共施設再配置、あるいはDX等々、いろんなものにもう既に入り込んできているというふうに思いますので、いろいろな改革を進める中で、さらに行革プラン自身がそれに加えて必要かどうかというところはよく精査をしたいと思います。  ただ、この公共施設再配置につきましても、皆様御案内のとおりでありますが、例えば個別の案件については、先出ししてというか、先んじて進んでいる部分もあります。例えば大東温泉シートピアのことについても、公共施設再配置の中でも民間譲渡というふうなことが提案されていて、実際それが既にもう実現して、この 4月からリバティーさんという新たな所有の下で始まっている。この間、シートピアについても、年間本当に 1億円に達するぐらいの補修費を市が出している。これをずっと続けるんですかというふうな議論の中で、単にお金の問題だけではなくて、そのサービスがどういうふうに向上していくのか。また南部の魅力を高めるためにも役立つんじゃないかといういろんな議論を経てこういうことになってきているわけでありますけれども、そういった個別の改革というものが既に進行しているというふうに思いますので、ほかのことについても遅滞なくやはり進めるということが大事であるというふうに思いますので、引き続き取り組んでまいりたいと、そのように思います。 ○議長(松本均君) 再質問ありますか。18番、窪野愛子さん。 ◆18番(窪野愛子君) 持続可能な掛川市を構築するために、誰もが、悲しいんですけれども財政危機というか、そういった緊張感を持って立ち向かっていく。戦争時代にぜいたくは許しませんとか何とか、ちょっと忘れてしまいましたけれども、そんな言葉があったように、やっぱり皆さんが危機感を持つをということが、それは誰一人ではなくて、全員が危機感を持って、子供たちの限りある未来に託していくということにしたらいいなと思います。  それでは、結びの言葉を言わせていただきます。  掛川市を次のステージへ。若さ、経験、実行力、その手腕に12万市民共々大いに期待し、本日の質問を終わります。 ○議長(松本均君) 以上で、18番、窪野愛子さんの質問は終わりました。  この際、お諮りします。  議事の都合により、本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これに御異議ありませんか。                〔「異議なし」との声あり〕 ○議長(松本均君) 御異議なしと認めます。  したがって、本日はこれにて延会することに決定しました。  なお、お諮りします。  議事の都合により、明日は休会したいと思います。これに御異議ありませんか。                〔「異議なし」との声あり〕 ○議長(松本均君) 御異議なしと認めます。  したがって、明日は休会することに決定しました。  来る 6月24日は、午前 9時から本会議を開き、引き続き一般質問を行います。  本日はこれにて延会します。                 午後3時37分 延会...